「動かない!」から始まる、プログラミングの本当の学び

とどちゃん こどもの未来を創る

教室日誌|デバッグの話 これはどんなプログラ言語でも同じ

うまくいかない時こそ、考える力が育つ

こんにちは。
こどもプログラミング教室 すまいる・キッズのとどちゃんです。

すまいる・キッズの学びの流れシリーズ、第5回です。

今回は、プログラミングで作品を作ることと同じくらい、ぼくが大切にしている「ある力」について書いてみたいと思います。

それは、うまくいかない時に、原因を探す力です。
プログラミングの言葉では「デバッグ力」とも言います。

「先生、わからへん!」からのスタート

教室では、こんな声がよく上がります。

「キャラクターが動かない!」
「ロボットが変な方向に行く!」
「ボタンを押しても反応しない!」
「全部見たけど、わかりません!」

プログラミングでは、思った通りに動かないことが本当によくあります。

でも、ぼくはここが大事な学びのスタートだと思っています。

うまくいかない原因の多くは、決してものすごく難しいことではありません。

たとえば、数字が全角になっていた。
くり返しのブロックから、命令が一つ外に出ていた。
変数やメッセージの名前を選び間違えていた。

ほんの小さな見落としに見えるのですが、それでプログラムは正常に動きません。

画面を見ても、どこが違うのかわからない。
全部合っているように見える。
でも、動かない。

そうなると、子どもたちは

「もう無理」
「わからへん」
「全部間違ってる気がする」

と、止まってしまうことがあります。

すぐに答えを教えない理由

そんな時、すまいる・キッズでは、できるだけすぐに答えだけを渡さないようにしています。

もちろん、本当に困りすぎている時や、小さい子には手助けします。
でも、まずは一緒に考える時間を大切にしています。

「どこまでは動いているかな?」
「さっきと何を変えたんだっけ?」
「この数字を変えたら、どうなるかな?」
「もう一回、ここを見てみようか」

そんなふうに声をかけながら、一緒にプログラムをたどっていきます。

最初は、

「先生、わかりません」
「動きません」

とだけ言っていた子も、少しずつ変わっていきます。

「ここまでは動いてるんだけど……」
「このボタンを押した時だけ、変になるんです」
「さっきここを変えました」

こんなふうに、自分の言葉で状況を説明できるようになっていきます。

そして、おもしろいことに、説明している途中で、

「あっ、わかった!」
「ここ違うかも!」

と、自分で気づくことがあります。

頭の中でモヤモヤしていたことが、言葉に出すことで整理されるのだと思います。

これは、とても大きな成長です。

仮説を立てて、試してみる

レッスンを重ねていくと、子どもたちはさらに変わっていきます。

「先生、この変数が違うのかもしれません」
「数字が半角じゃないかも。直して試してみます」
「ここを変えたら動きが変わるかもしれません」

こんなふうに、自分なりに原因を予想して、試してみるようになります。

これは、少し難しい言葉で言うと「仮説検証」です。

「ここが原因かもしれない」と考える。
実際に変えてみる。
動きを見る。
うまくいかなければ、また別の原因を考える。

このくり返しの中で、子どもたちは少しずつ「自分で考える力」を育てていきます。

ただ教材通りに作るだけでは、この力は育ちにくいかもしれません。

自分のアイデアを入れてみる。
少し改造してみる。
思った通りに動かなくなる。
そこから、どこがおかしいのかを探していく。

この時間の中に、プログラミングの大切な学びがあると感じています。

うまくいかない時間も、大切な学び

すまいる・キッズでは、失敗やエラーを悪いものだとは考えていません。

もちろん、子どもたちが嫌になるほど困らせたいわけではありません。
「できた!」という喜びも、とても大切です。

でも、うまくいかない時に、

もう一回見てみる。
少し変えて試してみる。
人に説明してみる。
また考えてみる。

この経験が、子どもたちの中に「自分でなんとかする力」を育てていきます。

プログラミングが得意になるというのは、ただコードを書けるようになることだけではありません。

うまくいかない時に、止まったままにならず、少しずつ前に進めるようになること。

それも、とても大切な成長だと思っています。

今は、AIに質問すれば、プログラムの間違いを見つけてくれたり、直し方を教えてくれたりする時代になりました。

でも、自分で考えて直した経験があるからこそ、AIの答えも上手に使えるようになります。

次回は、そんなAI時代に大切な「AIとの付き合い方」について書いてみたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

とどちゃん(西尾茂和)の写真

その子の持つ得意を見つけ、磨き、伸ばす、安心して学べる教室

西尾茂和(とどちゃん)

こどもプログラミング教室 すまいる・キッズ 代表・メインインストラクター

  • 日本褒め言葉カード協会 藤井寺支部長
  • 褒め言葉トランプマスターインストラクター
  • IT業界20年以上

教室の方針 「いいところを見つけて、ほめて伸ばす」 小さな「できた!」を積み重ねて、自信と自立につなげます。

高校時代にプログラミングの面白さに出会い、大学卒業後はシステム開発やソフトウェア分野など、IT業界で20年以上の経験を重ねてきました。 技術スタッフとして顧客向けプレゼンテーションを年間100回以上担当し、「難しいことを、わかりやすく伝える力」を磨いてきました。

2012年にパソコン教室 スマイル・カフェを開業し、2015年にこどもプログラミング教室 すまいる・キッズをスタート。 こども向けプログラミング教育がまだ一般的でなかった頃から取り組み、これまでに累計約200名のお子さんの学びと成長に関わってきました。

子どものころのぼく自身は、とても繊細で、叱られている声を聞くだけでもドキドキしてしまうタイプでした。
だからこそ今は、安心できる関わりの中でこそ、人は力を発揮できると信じています。
教室では、褒める・認める・寄り添うことを大切にしながら、子どもたちが 「できた!」「もっとやりたい!」を重ねられる場づくりを続けています。

※「うちの子に合うかな?」「自信があまりないけど大丈夫かな?」という方も大歓迎です。 まずは体験で、教室の雰囲気を見に来てください。

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