まず大切にしているのは「楽しい場所」と感じてもらうこと
いつもありがとうございます。こどもプログラミング教室 すまいる・キッズの西尾(とどちゃん)です。
教室を運営していく中で、いつも大事にしていることがあります。
それは、子どもたちに
「ここは楽しい場所だな」
「また来てもいいかも」
と感じてもらうことです。
特に、人見知りの子や場所見知りのある子にとって、初めての教室に入ることは、それだけで大きな一歩です。
体験に来る時も、楽しみな気持ちだけではなく、知らない場所や初めて会う大人に対する警戒心を持っていることがあります。
だからこそ、最初の入り口では、プログラミングを上手に教えること以上に、まず「ここなら大丈夫」と感じてもらうことを大切にしています。
すぐにたくさん話せなくても、周りの子とすぐに仲良くなれなくても、その子なりのペースで教室の空気に慣れていければいい。
そう思いながら、一人ひとりの様子を見ています。
子どもによって、安心できる距離感はちがう
すまいる・キッズには、いろいろなタイプの子が来てくれます。
初めての場所でも自然に周りと関われる子もいれば、他の子とはまだ話せないけれど、スタッフとは少しずつ話せる子もいます。
教室には興味があっても、集団の中に入ること自体がしんどい子もいます。
そういう時は、その子に合わせて関わり方を少し変えています。
まずは、その子が安心して関われる大人を一人つくる。
必要であれば、サポートのスタッフにも入ってもらい、そこから関係を育てていくことを優先しています。
無理にみんなの中へ入れるのではなく、
「この人となら大丈夫」
「この場所なら大丈夫」
と思える関係を、教室の中で少しずつ育てていく感じです。
最初から一つの活動に、無理にはめ込まない
その時に大事にしているのは、最初から一つの活動にうまくはめ込もうとしすぎないことです。
特に慣れていない子の場合、興味や関心があちこちに向くことがあります。
こちらが用意した内容にすぐ入れることもあれば、少し触ってみたけれど、違うものに気持ちが移ることもあります。
最初のうちは、一つのことを長く続けるよりも、まず教室の空気やスタッフとの関係に慣れることの方が大事な場合もあります。
だから、サポートに入るスタッフには、いくつかの選択肢を持って関わってもらうようにしています。
最初に出したものが合わなければ、別のものを試してみる。またひとつテーマでは飽きてしまって次のテーマに移りたいという子も多いです。
その子の反応を見ながら、関わり方や活動の内容を少し変えてみる。
慣れていない子が何に興味を持つかは、こちらも最初から全部は予測できません。
だからこそ、スタッフにもある程度考えて動ける余白を持ってもらい、子どもの反応に合わせて臨機応変に関われるようにしています。
安心できる場所が、学びの土台になる
こうした関わりは、ただその場を楽しくするためだけではありません。
その子が
「ここでは無理に合わせなくてもいい」
「自分のペースを見てもらえる」
と感じられることが、安心して学び始めるための土台になると思っています。
安心できる人がいる。
安心できる場所がある。
その土台ができてくると、子どもたちは少しずつ自分の力を出しやすくなっていきます。
しばらく教室を離れていた子が、また思い出してくれたこと
最近、とても印象に残っているお子さんがいます。
その子は以前、教室に通ってくれていたのですが、人見知りや外に出るしんどさもあり、しばらくお休みが続いていました。
半年ほどだったのか、1年近くだったのか、少し長い期間、教室から離れていたと思います。
でも、ある時、どこかでScratchに少し触れる機会があり、プログラミングをちゃんと学んでみたいと思ったそうです。
その時に、お母さんへ自分から
「とどちゃんのところがあるでしょ」
と言ってくれたと聞きました。
この話を聞いた時は、本当にうれしかったです。
長く教室には来られていなかったけれど、その子の中に、すまいる・キッズが
「また行ってもいい場所」
「学びたいと思った時に思い出せる場所」
として残っていたんだなと感じました。
今はマンツーマンで、作りたいものを形にしている
ただ、通常のレッスンに戻るには、まだ少しハードルがありました。
そこで今は、毎週同じ時間にマンツーマンでレッスンをしています。
その子が作ってみたいものを聞きながら、こちらが少しリードして、一緒に形にしていく時間です。
最初は、やはり少しおそるおそるな様子もありました。
でも、回数を重ねるうちに、教室に来た時の雰囲気が少しずつ変わっていきました。
お母さんの目から見ても、私から見ても、今ではかなりリラックスしてくれているのが伝わってきます。
まるで友達と話すような感じで、自然にやり取りをしながらパソコンに向かっています。
毎回2時間のレッスンですが、最初から最後まで、ずっとパソコンにかぶりつくようにして作っています。
自分の作りたいものがあるから、必要な操作を覚えていく。
うまくいかないところも一緒に考えながら、少しずつ自分でできることが増えていく。
こちらが一方的に教え込むというより、本人の「作りたい」という気持ちが先にあって、そのために必要なことを一つずつ身につけているように感じます。
「こんなに集中できる子だったんだ」と気づかされる時間
その姿を見ていて、あらためて思いました。
この子は、こんなに集中できる子だったんだ。
普段の生活の中では、長く集中することや外に出ること、人との関わりに時間がかかることなど、しんどさの方が見えやすい場面もあるかもしれません。
でも、安心できる場所で、安心できる人と一緒に、自分の好きなことに向かえる時間があると、子どもは思っている以上に力を出してくれることがあります。
もちろん、すべての子に同じ方法が合うわけではありません。
集団の中で楽しく学べる子もいれば、少し距離を取りながら慣れていく子もいます。
マンツーマンの形だからこそ、力を出しやすい子もいます。
大切なのは、どの形が正しいかではなく、その子にとって今どんな環境なら安心して学べるのかを見ることだと思います。
発達支援施設ではないけれど、安心して学べる場でありたい
すまいる・キッズは、あくまで一人ひとりの可能性を伸ばす教育の場です。
発達支援施設ではありません。
ただ、診断があるかないかに関わらず、発達に凸凹があったり、集団が苦手だったり、新しい場所に慣れるまでに時間がかかる子にも、安心して学べる場でありたいと思っています。
プログラミングやロボット、タイピング、AIなど、学ぶ内容はいろいろあります。
けれど、その前にあるのは、
「ここなら大丈夫」
「自分の好きなことを形にできるかもしれない」
という気持ちです。
その気持ちが育ってくると、子どもたちは少しずつ前に進み始めます。
子どもの「好き」から始めることの大切さ
しばらく教室を離れていた子が、自分からまた学びたいと言ってくれる。
そして、パソコンの前で2時間、自分の作りたいものに夢中になっている。
そういう姿を見るたびに、子どもの「好き」から始めることの大切さを感じます。
子どもの中には、大人が思っている以上の力があります。
ただ、その力が出てくるまでには、少し時間がかかることもあります。
環境を整える必要があることもあります。
関係づくりから始めた方がいいこともあります。
だからこそ、急がせすぎず、その子のタイミングを見ながら、必要な時にそっと手を添えられる教室でありたいと思っています。
小さな「できた」の積み重ねが、やがて
「自分にもできるかもしれない」
という気持ちにつながっていく。
すまいる・キッズでは、これからも子どもの好きなことを入り口にしながら、その子のペースで学べる時間を大切にしていきたいです。
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