いつもありがとうございます。
こどもプログラミング教室すまいる・キッズのとどちゃんです。
プログラミング教室では、子どもたちはパソコンに向かって、マウスを動かしたり、キーボードを打ったり、画面の中のブロックを組み合わせたりしながら学んでいます。
ロボットプログラミングでは、ブロックを組み立てたり、線をつないだり、作ったものを動かしてみたりします。
教室の中には、手を動かす場面がたくさんあります。
だからこそ、手が止まっている子を見ると、外からは取り組みが進んでいないように見えることがあります。
おうちでも、何かに取り組んでいるはずなのに手が止まっている姿を見ると、少し気になることがあるかもしれません。
でも、教室で子どもたちを見ていると、手が動かない理由はひとつではないなと感じます。
同じように止まっているように見えても、その子の中で起きていることは、それぞれ少しずつ違います。
何をしていいかわからなくて止まっている子
すまいる・キッズでは、先生が前でずっと説明して、その通りに全員が一斉に進める形とは少し違います。
教材は用意していますが、基本は自分で見て、読んで、画面を操作しながら進めていく場面が多くあります。
そのため、最初のうちは、次に何をしたらいいのかが見えずに止まる子がいます。
先生からの指示を待っていたり、教材を開いていても、どこから始めればいいのかを探していたりします。
これは、やる気がないというより、まだ「自分から進める学び方」の入り口でとまどっている状態に近いのかもしれません。
自分で見て、自分で考えて、自分で試してみる。
この力は、教室の中で少しずつ育っていく力だと思っています。
読んだことや聞いたことを、作業につなげるのに時間がかかる子
教材には、文字での説明があったり、写真や図で手順がのっていたりします。
動画で説明を聞きながら進めるものもあります。
文字を読むこと、写真を見ること、動画の説明を聞くこと。
そして、それを自分の画面や手元の作業につなげること。
これは、似ているようで少し違う力です。
子どもたちは教材を見ながら、今の自分の画面と比べたり、次にさわる場所を探したり、手元の操作に置きかえたりしています。
外から見ると手が止まっているように見える時も、その子の中では、読んだことや聞いたことを自分の作業につなげようとしている時間なのかもしれません。
すぐに動き出せる子もいれば、少し時間をかけてつながっていく子もいます。
そのつながる瞬間を、教室では大切に見ていきたいと思っています。
図や写真を、立体のロボットに置きかえるのが難しい子
すまいる・キッズでは、ロボットプログラミングに取り組む子も多くいます。
ロボットを作る時には、紙のテキストや写真にのっている設計図を見ながら、実際のブロックを組み立てていきます。
大人から見ると、写真を見て同じように作ればいいように見えるかもしれません。
でも、紙にのっている写真は平面で、手元にあるロボットは立体です。
写真ではこの向きに見えているけれど、実物ではどちらから見れば同じ形になるのか。
縦に回転させると、どの面が前に来るのか。
今、自分が持っている部品は、設計図のどの向きと同じなのか。
ここで迷って、手が止まる子がいます。
違う向きに部品をつけてしまうこともありますが、それはその子なりに、写真の中の形と手元の立体をつなげようとしている途中なのだと思います。
ロボットづくりでは、手を動かす力だけでなく、見る力、比べる力、頭の中で向きを変えて考える力も使っています。
頭の中がいっぱいになっている子
プログラミングでは、子どもが同時に考えることがたくさんあります。
説明を聞きながら、教材を見て、自分の画面と比べて、前に作ったところを思い出して、次に使うブロックを探して、マウスやキーボードを操作する。
こうして書いてみると、子どもたちは本当にたくさんのことをしながら学んでいるなと感じます。
情報が多くなりすぎると、頭の中がいっぱいになって、どこから手をつければいいのか見えにくくなることがあります。
外から見ると止まっているように見えても、その子の中では、たくさんの情報を整理しようとしている途中なのかもしれません。
そういう時は、説明を増やすよりも、今見るところを少ししぼったり、作業を小さく分けたりすることで、少しずつ動き出せることがあります。
緊張が強くて、困っていると言えない子
手が止まる理由の中には、緊張が関係していることもあります。
何をしたらいいかわからない時に、「わかりません」「教えてください」と言える子もいます。
でも中には、その一言を言うこと自体が、とても大きなハードルになっている子もいます。
困っている気持ちはあるのに、声に出すところまでいけない。
声に出そうとすると、さらに緊張が高まってしまう。
そのうち涙が出てきてしまう。
そういう子もいます。
この場合、大人がたくさん説明をすれば進める、という単純な話ではないことがあります。
その子の様子を見ながら、少し手助けをして進めることもありますし、無理に動かそうとせず、落ち着くまで待つこともあります。
すまいる・キッズでは、普段から「わからないと言っても大丈夫」「困った時に教えてと言っても大丈夫」という空気を大切にしています。
困った時に助けを求めることは、甘えではありません。
自分の状態に気づいて、人に伝えることも、これから先の学びや生活の中で必要になる大事な力だと思っています。
アイデアを考えていて、手が止まっている子もいる
一方で、手が止まっているからといって、必ず困っているとは限りません。
中には、頭の中でアイデアを広げている子もいます。
教室で見ていると、少し上の方や遠くを見ながら、手が止まっている子がいます。
声をかけると、「今、アイデア考えてました」と返ってくることがあります。
そしてそのあと、急にマウスを動かしたり、ブロックを組み合わせたりして、自分の作品を作り始めます。
こういう子は、頭の中で作品のイメージをふくらませているのかもしれません。
また、今のレッスンとは直接関係のないことが頭に浮かんで、少し空想の旅に出ているように見える子もいます。
それも、すぐに悪いことだとは思っていません。
空想の旅から戻ってきた子が、思いがけないところから面白いアイデアを出してくることもあります。
もちろん、長く手が止まっている時には、今どこにいるのかを少し確認することもあります。
困っているのか、考えているのか、それとも少し空想の旅に出ているのか。
その見極めも、教室で子どもたちを見ていく上で大切なところだと感じています。
手が止まっている時間も、その子の時間
私自身も、子どもたちを見ている中で、手が止まっている時間の見え方が少しずつ変わってきました。
以前なら、取り組みが進んでいないように見えた時間の中にも、その子なりの理由や、考えていることや、気持ちの動きがあるのだと感じるようになりました。
手が止まっている子を見たとき、まずその子の中で何が起きているのかを、そっと見てあげたいと思っています。
動き出せない時間の中には、困っている気持ちや、考えている時間や、気持ちを整えている時間があるのかもしれません。
子どもは、まわりの大人のまなざしをちゃんと感じています。
急かされているのか、待ってもらえているのか。
結果だけを見られているのか、自分の中で起きていることまで見ようとしてもらえているのか。
その違いは、子どもに伝わると思っています。
自分のペースごと見てもらえたと感じられること。
それは、子どもにとって大きな安心になります。
手が動かない時間は、何もしていない時間とは限りません。
その子なりに、困っていたり、考えていたり、気持ちを整えていたりする時間かもしれません。
すまいる・キッズでは、手が止まっている時間も、その子の学びの一部として見守りながら、一人ひとりのペースに合わせて関わっていきたいと思っています。
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