ゴールデンウィーク中のデキタラボで、子どもたちと「ビー玉ゴロゴロ」をしました。
5月3日のブログでもこの日のデキタラボのことをかいているのですが、もう一度
なんでって! 楽しかったから、ここになんかいいなぁと感じる温かさがあったから、内容はかなり重複していますが、どぞ、許してください。今日はビー玉ころころにフォーカスをあてて!
4月29日と5月2日の2回、デキタラボを開催したのですが、参加メンバーはどちらもわりと近い顔ぶれでした。
デキタラボといえば、Robloxやマイクラなど、ゲームを楽しみに来てくれる子も多いです。
保護者さんから見ると、
「デキタラボって、いつもゲームばっかりなのかな?」
と思われることもあるかもしれません。
でも、子どもたちにとって、ゲームの時間もただ遊んでいるだけではありません。
同じゲームの中に入って、友だちと共同プレイをしたり、声をかけ合ったり、役割を分けたり。
普段のレッスンとは少し違う形で、子ども同士が自然に関わる時間にもなっています。
なので、ゲームの時間そのものを否定しているわけではありません。
ただ今回は、ゴールデンウィーク中に近いメンバーで2回開催があったこともあり、子どもたちには、
「今日はアナログの時間を、いつもより少し長めにしようね」
とお願いしました。
こちらとしては、最近の流れからして、またみんなでトランプの大富豪をするのかなと思っていました。
スタッフも入る気満々で待っていたのですが、そこでリーダーシップを取ってくれたJくんが、ひと言。
「今日は、ビー玉ゴロゴロがしたい」
そう言ってくれました。
これがもう、究極にアナログな遊びです。
教室には、ビー玉を転がすために使えそうな段ボールの端材や筒、大きなブロックなどがいろいろ置いてあります。
以前にも、夏ごろだったと思いますが、大人数でかなり大がかりなビー玉コースを作ったことがありました。
その時のことが、子どもたちの中に楽しい記憶として残っていたのかもしれません。
「ああ、こういうのも好きなんだな」
そんなふうに感じました。
家ではなかなかできないような、大きなものを作れる。
教室だからこそできる遊び方でもあります。
面白かったのは、子どもたちが最初から時間を決めていたことです。
「1時間で作りきろう」
「残りの1時間は、しっかりゲームもしたいから」
そんな感じで、自分たちで見通しを立てていました。
大人が細かく決めたわけではありません。
子どもたちの中で、アナログの時間とゲームの時間をどう使うか、自然に考えていたんですね。
「遊びたい」だけではなく、
「どれくらい時間を使うか」
「どこまでやるか」
「残りの時間をどうするか」
そういうことも、子どもたちなりに考えていたのが、見ていてとてもいいなと思いました。
そこから、ビー玉の冒険が始まりました。

JくんとKくんがリーダーシップをとってすすめてすこし小さいAくんも周りをちょこちょこ動きながら、遊びつつ、できるところでお手伝いをしていました。
はっきりと役割分担を決めたわけではありません。
でも、自然とそんな形になっていくのが面白いところです。
その場にいる子たちの年齢も、得意なことも、集中できる時間もそれぞれ違います。
それでも、なんとなく一つの場ができていく。
そういう時間でした。
長い段ボールの橋をいくつも使って、ビー玉の通り道を作っていきます。
1m50cmくらいある橋を、4本、5本とつなげていきます。
でも、もちろん最初からうまくいくわけではありません。
ビー玉を転がしてみる。
途中で落ちる。
思ったより勢いがついて、横に飛び出す。
次の橋に届かない。
逆に勢いが強すぎて、行き過ぎる。
そのたびに、子どもたちは考えます。
「ここにストッパーをつけよう」
「カーブの外側に壁がいるな」
「もう少し高さを変えよう」
「次の橋との距離を近づけよう」
今回は、そんな言葉が本当にそのまま似合う時間でした。

教室にある机と椅子、そして大きなブロックを使って橋脚にしたり壁を作ったり、橋の高さを調整したり。
ブロックの積み方を変えながら、ビー玉の動きを何度も何度も確かめていました。
見ていると、本当に試行錯誤の連続でした。
そして、この時間には、ビー玉コース作りそのものとは別に、子ども同士の関わりが見える場面もありました。
小さい子が、まだ完成していないコースに興味を持って、ビー玉をざらーっと全部流してしまうような場面がありました。
作っている子たちからしたら、
「今じゃない!」
というタイミングです。
せっかく角度を調整していたところだったり、まだ試したい段階だったりします。
その瞬間、リーダー役の子の表情が、一瞬だけ、
「えっ、今?」
となったようにも見えました。
でも、そこで強く怒るでもなく、責めるでもなく、
「まあ、仕方ないな」
「こぼれたビー玉、拾っておいてね」
という感じで受け入れて、また作業に戻っていきました。
ただ黙って我慢したというより、
小さい子にできることはちゃんとお願いしながら、場を壊さずに進めていたんですね。
この場面を見ていて、
小さな組織みたいだなぁと思いました。
はっきり役割を決めたわけではありません。
でも、リーダーっぽく全体を見る子がいて、横で支える子がいて、小さい子がその周りを動いている。
その関係性の中で、なんとなく役割ができていく。
そして、その役割が、人を育てるんだなぁと感じました。
「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」と言われたわけではありません。
「リーダーなんだからちゃんとして」と言われたわけでもありません。
でも、その場の中で自然にできた役割が、その子のふるまいを少し変えていたように見えました。
いつもは元気いっぱいで、周りを巻き込んでいくこともある子が、この日は少し受け止める側に回っていました。
もちろん、急に立派なお兄ちゃんになった、という話ではありません。
でも、その場の役割の中で、のびのびよ自分の役割を自然と決めて活動していますた。
そういうやりとりも、子ども同士の関わりの中では大切なんだろうなと思います。
「ああ、こうやってお兄ちゃんになっていくんだな」
そんなふうに感じた、じんわりうれしい場面でした。
プログラミングの中でも、うまくいかなかった時に、
「どこが違うのかな?」
「どう直したら動くかな?」
と考える場面がたくさんあります。
でも、今回のビー玉コース作りを見ていて、あらためて思いました。
この試行錯誤は、パソコンの中だけで起きるものではないんですね。
ビー玉が落ちる。
なぜ落ちたのかを考える。
角度を変える。
高さを変える。
壁を作る。
もう一度転がしてみる。
小さい子が思わぬタイミングでビー玉を流す。
空気が少し止まる。
でも、また気持ちを戻して続ける。
物の動きだけではなく、人との関わりの中にも、試行錯誤があります。
「こうしたらうまくいくかな」
「これはちょっと困るな」
「でも、まあ、続けようか」
そんな小さな判断が、あちこちで起きていました。
そして、完成したコースはかなり立派なものになりました。
スタートからビー玉が転がり出し、U字型にぐるっと回って、いくつもの橋を渡っていきます。
途中には、長い段ボールの橋があります。
カーブでは外側に飛び出さないように、ブロックで壁が作られています。
橋の高さも、ブロックを使って細かく調整されています。
ビー玉は、少しの角度の違いで動きが変わります。
高すぎると勢いがつきすぎる。
低すぎると次の橋まで届かない。
壁が弱いとカーブで飛び出してしまう。
距離が離れすぎていると、途中で落ちてしまう。
だから、何度も転がして、何度も直します。
見ている大人からすると、
「そこまで細かく調整するんだ」
と思うくらい、子どもたちは真剣でした。
最後は、ビー玉が1個ぎりぎり乗るくらいの細い橋へ。
そこに向かって、ビー玉がダイブするように転がっていき、無事にゴール。
そこまでたどり着くのに、きっちり1時間かかりました。
最初に自分たちで決めた、「1時間で作りきる」
という時間の中で、ちゃんと形にしてしまったのも、すごいなと思います。
あまりにうまくできたので、これはお迎えに来たお父さんたちにも見てもらいたいなと思い、コースはそのまま残して、子どもたちは最後のゲームタイムに入りました。
その後、お迎えの時間になり、お父さんたちにも最後のゴールのところを見てもらいました。
この日のデキタラボは18:30までだったのです。その少し前に18時28分ごろに奈良県を震源とする緊急地震速報が鳴る場面があり、教室の空気が少しピリッとしました。
とどちゃんは南海トラフ地震かと思い冷っとしました。お迎えのお父さんたちもスマホで情報収集、藤井寺は震度3ということでした。みんなで安全を確認しながらの時間になったので、少し落ち着かない雰囲気もありました。
さらに、教室の中を動いているうちに、微妙な角度が少しずれてしまったのか、最初はうまくゴールまでいきませんでした。
でも、子どもたちはそこでまた微調整をします。橋を少し直して、角度を整えて、もう一度チャレンジ。
そして最後には、無事にビー玉がゴールまでたどり着きました。
その瞬間、お父さんたちから拍手が起こりました。
自分たちで考えて、直して、作り上げたものが、ちゃんと動く。
そして、それを見た大人が拍手してくれる。
子どもたちにとって、きっとうれしい経験だったと思います。
デキタラボでは、Robloxやマイクラのようなデジタルの遊びもあります。
そして、今回のビー玉ゴロゴロのようなアナログの遊びもあります。
どちらが良い、どちらが悪い、という話ではありません。
ゲームの中にも、アナログな遊びの中にも、子どもたちが人と関わりながら考える時間があります。
一緒に遊びながら相談して、時にはゆずったり、少し待ったりする。
うまくいかなければ直して、もう一度やってみる。
そういうことは、特別な授業の形をしていなくても、子どもたちの中で起きています。
「ビー玉ゴロゴロがしたい」
そのひと言から始まった、デキタラボのアナログな時間。
ビー玉の小さな冒険の中に、子どもたちの大きな学びがたくさん詰まっていました。
ゴールデンウィーク中のデキタラボで始まったビー玉コース作り。Robloxやマイクラだけでなく、アナログな遊びの中にも、子どもたちの試行錯誤や関わり合いがたくさんありました。
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