急に、成長曲線がグイッと上に向いた日

こどもの未来を創る

いつもよりキリッとした表情で

野球が大好きなSくん。
今日は、いつもより少しキリッとした表情で教室に入ってきました。
席につくと、すぐにでも始めたい様子です。

そこで私は、
「時間前だけど、タイピング練習はじめとき!」
と声をかけました。

もちろん、挨拶をしなくていいということではありません。
「タイピングが終わった後で、ちゃんと挨拶するからね」
そう伝えて、まずはSくんの「今、やりたい」という気持ちを大切にすることにしました。

周りを見て、自分から声をかける

この日の小学生は3人。
Sくんに続いて、Robloxで遊んでいたMくんとHくんも、少し遅れてタイピング練習に参加しました。

Sくんは先にタイピング練習を終えると、
「先生、もう一回やってもいい?」
と声をかけてくれました。

そのときです。
Sくんが、ふっと周りを見て言いました。

「あ、あとの二人もタイピング終わったみたいだから、先に挨拶しようか」

その瞬間、私は少し驚しました。
自分のことだけではなく、周りの様子が見えている。
そして、教室全体の流れも感じ取っている。

「ああ、なんだかお兄ちゃんになったな」
そう感じる場面でした。

そして、
「起立。これから始めます。よろしくお願いします!」
と、みんなで挨拶をしてからレッスンに入りました。

今日のゴールを自分で決める

その後、今日のレッスンのゴールを自分で決めてもらいました。

Sくんは、今日の目標を少し手前に設定しました。
「最後の改造テーマをひとつ残して終わる」というゴールです。

私は内心、「最後までできそうだけどな」と思っていました。
でも、本人が決めたゴールです。
だから、
「進めそうだったら、進めてもいいよ」
とだけ伝えて、レッスンに入てもらいました。

この「早い段階で今日のゴールを決める」ということも、これまでレッスンの中で何度も伝えてきたことです。それを、Sくんが自分の中でしっかり理解して、行動に移している。そこにも、大きな成長を感じました。

ずっとついていなくても、自分で進めていた

この日は、教室全体としては少し慌ただしい時間でした。

毎パソの本試験を受ける子がいたり、
小さい子たちのサポートが必要だったり、
「見てほしい」「かまってほしい」という気持ちが強い子もいたり。
Mくんも、ところどころ脱線しながらも理解は確実に進んでいるので、こちらも説明を小出しにしながら、しっかり様子を見て進めていました。

正直、Sくんにずっとついて見てあげられる状況ではありませんでした。

でも、今日のSくんは違いました。
最近は減ってきましたが、Sくんは、うまくいったときにはしっかり褒めてほしいタイプです。節目では声がかかることもあります。

でも、今日はふと気づくと、あまり声がかかりません。
「ああ、淡々と進められているんだな」と感じました。
時々聞こえるブザー音から、順調に進んでいそうだなとは思っていました。

バーコードリーダーから、バーコードバトラーもどきへ

この日Sくんが取り組んでいたのは、バーコードリーダーのプログラムです。
さらに、それをただ作って終わりではなく、アレンジして「バーコードバトラーもどき」のような形に発展させていました。

バーコードを読み取るだけではなく、読み取った数字を使って、どうゲームのように動かすか。
自分で考えながら、最後まで進めていました。

しばらくすると、Sくんが言いました。
「全部終わりましたよ」

私は思わず、
「え、バーコードバトラーのところまで?」
と確認しました。

するとSくんは、落ち着いた様子で、
「大丈夫。終わった」
と答えてくれました。

たしかに、途中でパソコンから「ピロピロ」と音が聞こえていました。「あ、進んでいるな」とは思っていました。でも、まさか最後まで自力でやり切っていたとは……!

表情に、中身が伴っていた

今日のSくんは、教室に入ってきたときのキリッとした表情だけではありませんでした。
その表情に、中身がしっかり伴っていました。

  • 自分から始める。
  • 周りを見る。
  • 今日のゴールを決める。
  • 自分で考えて進める。
  • 最後までやり切る。

その一つひとつが、今日のレッスンの中にありました。

積み重ねてきたものが、花開きかけた日

子どもの成長は、いつも少しずつ積み上がっていきます。
毎回、大きな変化が見えるわけではありません。

声をかけても、すぐには変わらないこともあります。
同じことを何度も伝えることもあります。
見守る時間が長くなることもあります。

それでも、こちらが信じて関わり続けていると、ある日ふっと、
「あれ? 今日、急に変わったな」
と感じる瞬間があります。

今日のSくんは、まさにそんな日でした。
それは、急にできるようになったように見えて、本当はこれまでの積み重ねが、少しずつ形になってきた姿なのだと思います。

すまいる・キッズで育てたいのは、プログラムを完成させる力だけではありません。

自分で決めて、
自分で考えて、
自分のペースで前に進んでいく力。

いつしか自律して取り組めるように。
そう願って接してきたことが、今日のSくんの姿の中で、少し花開きかけているように感じました。

成長曲線が、グイッと上に向いたように感じる、うれしいレッスンでした。


すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
体験レッスンをご希望の方はこちらからご確認ください。


とどちゃん(西尾茂和)の写真

その子の持つ得意を見つけ、磨き、伸ばす、安心して学べる教室

西尾茂和(とどちゃん)

こどもプログラミング教室 すまいる・キッズ 代表・メインインストラクター

  • 日本褒め言葉カード協会 藤井寺支部長
  • 褒め言葉トランプマスターインストラクター
  • IT業界20年以上

教室の方針 「いいところを見つけて、ほめて伸ばす」 小さな「できた!」を積み重ねて、自信と自立につなげます。

高校時代にプログラミングの面白さに出会い、大学卒業後はシステム開発やソフトウェア分野など、IT業界で20年以上の経験を重ねてきました。 技術スタッフとして顧客向けプレゼンテーションを年間100回以上担当し、「難しいことを、わかりやすく伝える力」を磨いてきました。

2012年にパソコン教室 スマイル・カフェを開業し、2015年にこどもプログラミング教室 すまいる・キッズをスタート。 こども向けプログラミング教育がまだ一般的でなかった頃から取り組み、これまでに累計約200名のお子さんの学びと成長に関わってきました。

子どものころのぼく自身は、とても繊細で、叱られている声を聞くだけでもドキドキしてしまうタイプでした。
だからこそ今は、安心できる関わりの中でこそ、人は力を発揮できると信じています。
教室では、褒める・認める・寄り添うことを大切にしながら、子どもたちが 「できた!」「もっとやりたい!」を重ねられる場づくりを続けています。

※「うちの子に合うかな?」「自信があまりないけど大丈夫かな?」という方も大歓迎です。 まずは体験で、教室の雰囲気を見に来てください。

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