いつもありがとうございます。
藤井寺のこどもプログラミング教室「すまいる・キッズ」のとどちゃんです。
すまいる・キッズには、藤井寺市を中心に、羽曳野市や柏原市、その周辺地域からも、たくさんのお子さんが通ってくださっています。
子どもは先生の言葉だけで育つわけではない
教室で子どもたちを見ていると、子どもは先生の言葉だけで育つわけではないと感じます。
もちろん、必要な時には声をかけます。
やり方を伝えたり、困っているところを一緒に考えたり、気持ちを整える手助けをしたりします。
でも、それだけではありません。
同じ空間で過ごす仲間の姿。
教室の中に流れている空気。
その日のメンバーの組み合わせ。
そうしたものにも、子どもたちは大きく影響を受けています。
子ども同士は、良くも悪くも影響し合う
複数人でレッスンをしていると、保護者さんから見ると少し心配になることもあるかもしれません。
周りに流されないかな。
にぎやかな子がいたら集中できるのかな。
うちの子が迷惑をかけてしまわないかな。
個別じゃないと、ちゃんと見てもらえないのではないかな。
そんな不安を持たれることもあると思います。
実際、子どもたちはお互いに影響し合います。
よくおしゃべりをする子がいると、その空気に乗って、同じように話し始める子もいます。
反対に、ひとりの子がにぎやかにしていても、周りの子にはあまり響かず、逆に教室全体が静かになって、それぞれが自分の課題に集中し始めることもあります。
時には、子ども同士で「ちょっと静かにして」と伝えるような場面もあります。
良い空気感のあるクラスでは、お互いの集中や挑戦が相乗効果になって、どんどん学びが進んでいくことがあります。
反対に、みんなでそろってのんびりしてしまったり、悪だくみをしていたずらの方向に向かってしまったりすることもあります。
それは、誰か一人が良い子だから、悪い子だからという単純な話ではありません。
一人ひとりの性格、その日の気分、学校での人間関係、これまでの経験、そしてその場にいる子どもたちの組み合わせによって、教室の空気は変わります。
だからこそ、教室では「その子だけ」を見るのではなく、「その子がどんな空気の中で学んでいるのか」も大切に見ています。
年下の子が、教室の空気を変えた日
ずいぶん前の話ですが、今でも印象に残っている場面があります。
ロボットプログラミングのクラスに、小学5年生の男の子が3人いました。
同じ時間に、小学3年生と4年生の男の子も通っていました。
学年は違いましたが、3年生と4年生の二人には、とても不思議な仲の良さがありました。
たくさん言葉を交わすわけではありません。
ずっとおしゃべりをしているわけでもありません。
でも、隣で並んでロボットを作っている姿を見ていると、どこか通じ合っているような雰囲気がありました。
同じ空間で、それぞれ自分の課題に向かいながらも、なんとなくお互いの存在を感じている。
そんな静かな仲の良さがある二人でした。
その日の5年生チームは、少し悪ふざけが入っていて、キャッキャとにぎやかに過ごしていました。
すると、それを聞いていた4年生の男の子が、はっきりと声を出しました。
「うるさい。静かにしろ」
少し遅れて、3年生の子も、
「そうや、そうや」
と続きました。
その瞬間、5年生の子たちはシュンとして、静かになりました。
先生が注意したわけではありません。
年下の子が、自分たちの学ぶ空間を守るために声を出したのです。
私はその場面を、とても印象深く覚えています。
ただ「静かになった」という話ではありません。
年下の子が、自分の時間や集中を大切にしようとしたこと。
年上の子たちが、その一言を受け止めたこと。
その場にいた子どもたち同士で、教室の空気が変わったこと。
そこに、子ども同士で育ち合う瞬間がありました。
違いがあるからこそ、生まれる学びがある
すまいる・キッズでは、同じ時間にいても、全員が同じ課題をしているわけではありません。
低学年の子がロボットを組み立てている隣で、高学年の子がScratchやRobloxに取り組んでいることもあります。
タイピング練習をしている子の近くで、別の子がプログラミングの課題を進めていることもあります。
年齢も、進み方も、得意なことも、それぞれ違います。
一見すると、ばらばらに見えるかもしれません。
でも、その「違い」があるからこそ生まれる学びがあります。
小さな子は、少し年上の子が落ち着いて取り組む姿を見ます。
年上の子は、小さな子が一生懸命がんばっている姿を見ます。
早く進む子は、じっくり考える子の姿に触れます。
自分の世界に集中したい子も、周りに人がいる中で過ごす経験を重ねます。
その中で、子どもたちは少しずつ周りの空気を感じるようになります。
今は先生があの子を見ているんだな。
少し待ってみようかな。
自分でできることをしておこうかな。
あの子もがんばっているんだな。
そうした変化は、作品の完成や点数のように、すぐ目に見えるものではありません。
でも、教室の中では、そういう目立ちにくい変化こそ大切にしたいと思っています。
待つ勇気、見守る勇気
教室の役割は、ただ静かにさせることではありません。
子ども同士が影響し合う中で、良い方向に力が働くように、空気を整えていくこと。
そして、子ども自身が「ここは自分が学ぶ場所なんだ」と感じられるようにしていくこと。
それも、すまいる・キッズで大切にしている学びのひとつです。
そのためには、大人がすぐに教えすぎないこともあります。
すぐに注意して整えすぎないこともあります。
ゆっくりでも、子どもが自分で感じ、考え、動き出す瞬間を待つ。
自律して学ぶ子を育てるために、とどちゃん自身も、待つ勇気、見守る勇気を大切にしていきたいと思っています。
子どもは、周りの空気にも育てられる。
そして少しずつ、自分もその空気を作る側になっていく。
そんな場面を、これからも大切に見守っていきたいと思います。
すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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