子どもが話し始めた理由は「先生が褒めてくれていた」

こどもの未来を創る

思春期のお子さんが、家では何も話してくれない…。でも、『先生が褒めていたよ』と伝えたら、急に話し始めたことはありませんか?

そんな経験はありませんか?

先日、保護者の方が、

「とどちゃんが褒めていたよ」

とお子さんに伝えると、嬉しそうにレッスンの話を始めたそうです。

思春期を迎え、家では会話が減っていたお子さんです。

きっかけは、大きな成果ではありません。

マウスとキーボードを真っすぐに直して帰ったこと。

教室へ来た時も、帰る時も、入口で丁寧にあいさつをしたこと。

そんな、ほんの小さな気遣いでした。

誰も見ていない時に、その子らしさが表れる

その日は、持参したiPadでレッスンをしていました。

机を広く使うため、普段置いているマウスとキーボードは奥へ移動していました。

レッスンが終わると、

お子さんは、何も言わなくても

自分でマウスとキーボードを元の位置に戻し、

向きまできれいに真っすぐ整えました。

その姿を見た瞬間、『次に使う人のことを考えて行動できるんだ』と

感心せずにはいられませんでした。


私が頼んだわけではありません。

誰かに褒めてもらうためでもありません。

周りを見て、自然に行動したのだと思います。

さらに、教室へ来た時も帰る時も、入口で丁寧にあいさつをしてくれました。

点数には表れません。

検定の級にもなりません。

けれど、周りを見る力や相手への気遣いは、生きていくうえで大切な力です。

私は、その素敵な姿を受講レポートで保護者の方へお伝えしました。

人づての褒め言葉は、心に届きやすい

後日、保護者の方から温かいお返事をいただきました。

思春期のため、家では会話が減り、時には親子でぶつかることもあるそうです。

それでも、

「とどちゃんが、こんなふうに褒めていたよ」

と伝えると、お子さんは嬉しそうにレッスンの話をしてくれたとのことでした。

思春期には、親から直接褒められると、照れてしまうことがあります。

「別に普通やし」

「はいはい」

そんな言葉で終わってしまうこともあります。

ところが、第三者が自分のいないところで褒めていたと知ると、受け取り方が変わります。

「自分のことを見てくれていた」

「何気ない行動を認めてもらえた」

そんな安心感や自信につながるからです。

人づてに届く褒め言葉には、直接褒める時とは違う力があります。

一つの褒め言葉が、三人を笑顔にした

最初に、お子さんの気遣いに気づいた私が嬉しくなりました。

次に、レポートを読んだ保護者の方が喜んでくださいました。

そして、その言葉を聞いたお子さんが、嬉しそうにレッスンの話をしてくれました。

さらに、その親子の会話を教えていただいた私も、もう一度嬉しくなりました。

一つの褒め言葉が、人から人へ渡っていく。

褒められた本人だけではありません。

見つけた人も、届けた人も、受け取った人も幸せになります。

今回、そんな温かな親子の時間を生み出すお手伝いができたことを、私はとても嬉しく感じました。

褒めるのは、大きな成果でなくていい

テストでよい点を取った。

検定に合格した。

作品を完成させた。

もちろん、どれも素晴らしいことです。

けれど、結果だけでなく、そこへ向かう過程にも目を向けてほしいと思います。

合格は、一つの結果です。

その結果以上に、一生懸命に取り組んだ時間や、諦めずに続けた経験が、その子の力になります。

そして、褒めることは挑戦の場面だけに限りません。

使った物を元へ戻した。

靴をそろえた。

困っている子に声をかけた。

丁寧にあいさつをした。

そんな小さな行動にも、その子の優しさや成長が表れています。

当たり前にできていることほど、本人は自分のよさに気づいていません。

だからこそ、周りの大人が見つけ、具体的な言葉にすることが大切です。

今日、一つだけ届けてみてください

今日、お子さんのよいところを一つ探してみてください。

学校の先生や習い事の先生、祖父母から聞いた言葉でも構いません。

そして、その言葉をそのまま本人へ届けてみてください。

「先生が、最後まで諦めなかったことを褒めていたよ」

「おばあちゃんが、手伝ってくれて嬉しかったと言っていたよ」

「とどちゃんが、使った場所をきれいに戻していたことを褒めていたよ」

そこに説教はいりません。

「だから家でもやってね」と付け足す必要もありません。

ただ、

「あなたの素敵なところを、ちゃんと見てくれている人がいたよ」

と伝えてください。

今日、お子さんの「素敵な瞬間」を一つ見つけ、言葉にして届けてみませんか。

その一言が、子どもの心を動かし、途切れかけた親子の会話を、もう一度つなぐきっかけになるかもしれません。

すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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