子どもに「やりなさい」と伝えても、なかなか動いてくれない。
何度声をかけても、同じことを繰り返してしまう。
そんな経験はありませんか?
ところが、大人が楽しそうにやってみせると、子どもたちは不思議なくらい自然に動き始めることがあります。
今日も教室で、そんな瞬間がありました。
「キリン!」の一言で、みんなの背筋が伸びた
教室で子どもたちの姿勢を整えたい時、私は、
「背筋を伸ばして」
とは言いません。
代わりに、
「キリン!」
と声をかけます。
そして、私自身が両腕を上にビューンと伸ばし、背筋をまっすぐにします。
すると、
「みんなも同じポーズをしてね」
と細かく説明しなくても、子どもたちは自然に私と同じポーズをとり始めます。
一人が腕を伸ばすと、隣の子も伸ばす。
気づけば、みんなの背筋がすっと伸びています。
言葉だけで指示するよりも、先生が楽しそうにやってみせる。
その方が、子どもたちにはずっと伝わりやすいのだと感じます。
拍手も、一人から教室全体へ伝わっていく
発表の後の拍手も同じです。
私はいつも、子どもたちより少し大きく、少し長く拍手をします。
発表してくれたこと。
人前に立ったこと。
自分の作ったものを見せてくれたこと。
その頑張りに対して、まず先生がしっかり拍手を送ります。
すると、その拍手につられるように、子どもたちの拍手も少しずつ大きくなっていきます。
誰か一人がしっかり拍手をするようになると、それが周りにも伝わります。
そんな姿を見つけた時には、
「今の拍手、いいね」
と伝えます。
良い行動を注意で身につけさせるのではなく、先生が先にやってみせ、できている子を見つけて認める。
そうすることで、教室全体に温かい空気が広がっていきます。
「ありがとう」も、大人からやってみせる
感謝の言葉も同じです。
例えば、子どもがブロックを外してくれたり、作業を手伝ってくれたりした時には、私の方から、
「ありがとう。助かったよ」
と伝えます。
「手伝ってもらったら、ありがとうと言いましょう」
と教えるだけではありません。
まず、先生自身が自然に「ありがとう」と言う姿を見せます。
その言葉を聞いた子どもは、少しうれしそうな表情を見せることがあります。
そして、ほかの子が誰かに手伝ってもらった時にも、少しずつ「ありがとう」という言葉が聞こえるようになります。
子どもたちは、私たち大人が思っている以上に、大人の言葉や行動をよく見ています。
子どもは、言葉よりも姿から学んでいる
山本五十六の言葉として知られる、こんな言葉があります。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
まずは大人が楽しそうにやってみせることから始めてみませんか?
『こんな風にやると楽しいよ』という姿を見せるだけで、子どもたちは自然に動き始めます。
子どもたちは「見て学ぶ力」を強く持っています。
言葉だけで何度も教えるよりも、まず大人がやってみせる。
それが、子どもが自分から動き出すための最初の一歩になるのだと思います。
教室の雰囲気は、先生の姿からつくられる
腕を上に伸ばすこと。
発表した子に、しっかり拍手を送ること。
手伝ってもらった時に、「ありがとう」と伝えること。
一つひとつは、とても小さな行動です。
けれど、小さな行動は一人から二人へ、二人から教室全体へと伝わっていきます。
教室の雰囲気は、注意や決まりだけでつくられるものではありません。
先生がどのような姿を見せるのか。
どのような行動を見つけて認めるのか。
その積み重ねが、子どもたちが互いを認め、自然に助け合える教室の空気をつくっていきます。
今日から一つ、やってみせてみませんか
「何度言ったら分かるの」
そう言いたくなった時には、少しだけ立ち止まってみてください。
言葉でもう一度伝える代わりに、大人が先にやってみる。
楽しそうに片づけてみる。
笑顔で「ありがとう」と言ってみる。
相手を認める拍手を送ってみる。
「やってみせる」ことは、一見すると小さなことです。
けれど、子どもたちに与える影響は、決して小さくありません。
今日から一つだけ、やってみせてみませんか?例えば、楽しそうに片付けてみる。大きな声で『ありがとう』と言ってみる。それだけで、子どもたちの目が変わる瞬間を、きっと感じられるはずです。
子どもたちはきっと、大人の姿をしっかり見ています。
そして、その姿に引かれるように、自分から動き始めるのだと思います。
すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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