たくさん褒めればいいわけじゃない。子どもに届く褒め方とは

こどもの未来を創る

「子どもはたくさん褒めたほうがいい」とよく言われますよね。

でも、「どう褒めればいいのか分からない」と感じたことはありませんか?

実は、子どもたちが求めている褒め方は、一人ひとり違うんです。

いつもありがとうございます。

こどもプログラミング教室
すまいる・キッズのとどちゃんです。

今日は、タイプの違う二人のお子さんのお話です。

安心できると、力を発揮できるKさん

Kさんは、とても記憶力の良いお子さんです。

お母様からも、

「一瞬見ただけのものでも覚えていて、『あそこに〇〇があったよ』と教えてくれることがあります」

と伺っています。

教室でも、その記憶力や理解する力の高さを感じることがよくあります。

ただ、Kさんには少し緊張しやすく、人見知りする一面もあります。

例えばロボットのレッスンでは、最初に必要なブロックを集めるところから始まります。

文字を読んだり、番号を確認したりする必要があるため、この段階では少し集中しにくかったり、不安そうにしたりすることがあります。

そんなとき、私は無理に急がせません。

分からなければ一緒に確認します。

「聞いていいよ」

「ここにいるから大丈夫だよ」

そんな安心感をつくることを大切にしています。

そして必要なブロックがそろい、

「さあ、ロボットを作ろう」

となると、そこからの姿がガラッと変わります。

写真をよく見ながら、

どの穴に、どの部品を、どの向きで取り付けるのか。

自分でどんどん判断し、こちらが手を出さなくても作り進めていきます。

そんなKさんには、たくさんの褒め言葉はいらないと思っています。

安心して取り組めること。

そして、自分の力でできたときには、

「できたね!」

と大きな拍手をする。

自分がやったことを、しっかり認めてもらう。

それで十分に伝わっているように感じます。

教室で認めて終わりではありません

そして、その日の頑張りは保護者の方にもお伝えします。

「今日はここまで自分でできましたよ」

「こんなところがすごかったですよ」

とお話しします。

すると、お母様からも、

「よく頑張ったね」

と認めてもらえます。

その話がお父様にも伝われば、家に帰ってからもう一度、

「今日、頑張ったんやって?」

と声をかけてもらえるかもしれません。

教室で認めてもらう。

お母さんにも認めてもらう。

そして、お父さんにも認めてもらう。

自分の頑張ったことを、大好きな人たちに何度も認めてもらえる。

それは、子どもにとって、とてもうれしいことだと思います。

だから私は、

「今日、その子が何を頑張ったのかを保護者の方に伝えること」

も、大切な仕事だと思っています。

考えることをやめないWさん

もう一人のWさんは、少し違うタイプです。

もともと、

「出されたものは全部やらないといけない」

という気持ちが少し強いお子さんでした。

最近は、ずいぶん肩の力も抜けてきました。

でも、一つ変わらないところがあります。

とにかく、諦めないことです。

難しい問題に出会うと、

「ちょっと難しいな」

と言うことはあります。

でも、そこで止まりません。

試してみる。

画面を見る。

違ったら、また考える。

そして、もう一度やってみる。

分からなくても、とことん考え続けます。

こちらがずっと、

「頑張って」

「もう少しだよ」

と声をかけなくても、おそらくWさんは止まりません。

もう「自分で考える」ということが、しっかり身についているのだと思います。

だから私は、途中で必要以上に声をかけません。

ときどき、

「よく頑張ってるね」

と伝えるくらいです。

ただ、レッスンの最後になると、

「今日も頑張ったよ」

と認めてもらいたそうな雰囲気を出すことがあります。

そこは見逃しません。

「今日もよく頑張ったね。」

最後には、しっかり伝えます。

もしかすると「安心」が力を引き出すのかもしれません

そして最近、Kさんを見ながら、一つ考えていることがあります。

Kさんは、一度やり方が分かると、本当にどんどん進みます。

もしかすると、

「やり方が分かった」=「安心して進められるようになった」

ということなのではないか。

そんな仮説を持っています。

次に何をすればいいのか分かる。

間違っていないと分かる。

困ったら助けてもらえると分かる。

だから安心して、自分がもともと持っている能力を100%に近いところまで発揮できるのではないか。

これは、これからKさんと関わりながら、もう少し見ていきたいと思っています。

でも、この感覚は私自身にも実感があります。

私も子どもの頃から、かなり繊細なところがありました。

圧をかけてくる人の前では萎縮してしまい、できるはずのことまでうまくできなくなる。

反対に、

「自由にやっていいよ」

「大丈夫やから、やってみ」

と、のびのびやらせてくれる人の前では、不思議なくらい力を出せることがありました。

能力そのものが変わったわけではありません。

安心できたことで、持っていた力を出せたのだと思います。

だから子どもたちを見るときにも、

「できる・できない」だけではなく、

「この子は今、安心して自分の力を出せる状態かな?」

というところまで見ていきたいと思っています。

同じ褒め方をしなくていい

Kさんには、

安心できること。

そして、できたときの大きな拍手。

Wさんには、

考えている時間を邪魔しないこと。

そして最後に、

「よく頑張ったね」

と認めること。

二人への関わり方は、まったく違います。

褒めるというのは、たくさんの言葉をかけることではないのかもしれません。

その子をよく見ること。

今、何を必要としているのかを感じること。

そして、その子に届く形で、

「ちゃんと見ているよ」

と伝えること。

子どもたち一人ひとりに寄り添い、その子に合った褒め方を見つけること。

それが、子どもたちの笑顔や成長を引き出す鍵だと信じています。

私もこれからも、子どもたちの頑張りに気づき、認め、応援し続けたいと思います。

すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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