「先生のあの言葉、本人に刺さってくれるといいな」―子どもの未来に残る言葉

こどものいいところ発見

「先生が言ってくださった言葉、本人に刺さってくれるといいなと思います。」

先日のレッスン後、保護者の方からこんなメッセージをいただきました。

その日のレッスンで、Sくんは部活の練習後ということもあり、少し疲れた様子でした。

前半は集中が途切れる場面もありましたが、後半になると気持ちを切り替え、ロボットの改造やプログラムの調整にしっかり取り組んでいました。

ただ、思い通りに動かないときに、少し急いで進めてしまう場面もありました。

そこで発表のとき、

「すぐにダメな理由を探すのはやめよう。」

そんな話をしました。
いろんなアドバイスをしても、食い気味に、できない理由を話す姿に、
じゃあ、どうしたいの?

と聞くとまた、できない理由を話す…

うまくいかないと、

「これは無理。」

「これではできない。」

と、できない理由を先に探してしまうことがあります。

でも、

「じゃあ、どうしたらできる?」

と考えてみる。

一つずつ試してみる。

そんな姿勢を身につけてほしいと思ったからです。

その発表へのフィードバックを聞いていたお母さんから、

「普段の生活の中でも感じています。」

「自分がこうと思ったことが思うように進まないと、ほかの提案をしても試さずに否定してしまうところがあるので、本人に刺さってくれるといいなと思います。」

と教えていただきました。

教室で見えていた一つの姿が、
家庭で感じておられたこととも
つながっていたのです。

子どもへの言葉は、その場だけでは終わらない

もう一つ、うれしい出来事がありました。

小学生の頃から教室に通ってくれていたWさん。

今は弟さんが教室に通ってくれています。

そのWさんが、高専から国立の理工系大学の3年次に編入されたと伺いました。

そのお母さんから、

「小学生の頃からそちらで学んできたことが、Wのベースになっていると思います。」

という言葉をいただきました。

本当にうれしい言葉でした。

子どもたちと接しているとき、
その日にかけた言葉が、
何年後にどうつながっていくのかは分かりません。

「できたね。」

「最後まで頑張ったね。」

「その考え方、いいね。」

「もう一回やってみよう。」

「どうしたらできると思う?」

そんな一つひとつの言葉や経験が、少しずつその子の中に積み重なっていきます。

そしていつか、

新しいことへ挑戦するとき。

思うようにいかないとき。

自分で決断しなければならないとき。

その子を支える「ベース」の一つになるのかもしれません。

褒めることは、何でも「すごいね」と言うことではありません

私は最近、改めて「褒める」ということを学んでいます。

褒めるというと、

「すごいね!」

「えらいね!」

と、できた結果を認めることを思い浮かべる方も多いと思います。

でも、それだけではありません。

頑張っていることをねぎらう。

良いところを伝える。

挑戦を応援する。

そして、

「あなたなら、もっとできるよ。」

と、その子の可能性を信じて伝えることも大切です。

ときには、今の課題を伝えることもあります。

でも、その根っこに、

「もっと良くなってほしい。」

「あなたならできると思っている。」

という気持ちがあること。

それが伝わる声かけをしていきたいと思っています。

子どもへの言葉は、その瞬間だけのものではありません。

今日かけた一言が、何年も先のその子を支える言葉になるかもしれません。

だからこそ、これからも子どもたちの良いところをしっかり見て、言葉にして伝えていきたいと思います。

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