「めちゃ早いやん!」
先日のレッスンで、パズルをものすごい速さで解いていたAくんに、思わずそう声をかけました。
するとAくん。
鼻をぷくっと膨らませて、なんとも得意げな顔。
その表情が、とてもかわいかったんです。
でも、その顔を見ながら、
「ああ、この子は、自分の頑張りに気づいてもらうことがうれしいんだな」
と改めて感じました。
実は、こっそり負けず嫌い
Aくんを見ていると、負けることには少し慎重なのかな、と感じることがあります。
うまくいかなかったときには、自分なりの理由を一生懸命説明してくれることもあります。
でも、その裏側には、
「本当は勝ちたい」
「できるところを見てほしい」
「すごいって思ってほしい」
そんな気持ちがあるのかもしれません。
それを強く感じたのが、先日のロボット競技会でした。
途中で暫定1位になったとき、Aくんの様子が変わりました。
「もしかしたら勝てるかもしれない」
そう思った瞬間から、ぐっとやる気が出たんです。
ああ、やっぱり負けず嫌いなんやなあ。
でも、それを前面には出さない。
「こっそり負けず嫌い」。
そんなところもAくんらしいなと思います。
「褒められた」より「認めてもらえた」
だから、
「めちゃ早いやん!」
と言われて鼻をぷくっとさせたのも、単に褒められたからではないのかもしれません。
「僕、これ得意やねん」
「ちゃんと気づいてくれた!」
そんな気持ちだったのかなと思います。
つまり、
「褒めてもらえた」というより、
「自分の得意なところを認めてもらえた」。
その満足感だったのかもしれません。
大会のあと、少し変わった?
そして今日、競技会後初めてのレッスンがありました。
Aくんは、競技会で使ったロボットを解体するところからスタートしました。
固くて外れない部品もありましたが、今日は照れ隠しのおふざけをせず、きちんと「助けて」と言えました。
その後も、黙々とテキストを読みながら、一つひとつ作業を進めていました。
競技会で何度も試行錯誤した経験が、少しずつ普段の姿にも表れてきているのでしょうか。
なんだか一段、成長したように感じました。
うまくいかなかったときこそ
ここで、私は一つ考えています。
うまくいったときに認めてもらうことで、こんなにいい表情をする子なら、
うまくいかなかったときにも、「認められるところ」を見つけてあげたらどうなるんだろう?
結果は思ったようにならなかった。
負けてしまった。
それでも、
「最後までやったやん」
「さっきの工夫、よかったで」
「前よりできるようになってるやん」
と、結果以外の頑張りを真正面から認める。
そうすれば、
「負けた=ダメ」
ではなく、
「今日はうまくいかなかった。でも、自分にもできていることがある」
と思えるかもしれません。
そして、
「もう一回やってみよう」
につながるかもしれません。
まだこれは、とどちゃんの仮説です。
だから、これから試してみたいと思っています。
うまくいったときだけではなく、うまくいかなかったときにも、その子の中にある「認められるところ」を見つける。
そして、ちゃんと言葉にして伝える。
子どもたちは、成功だけでなく、失敗の中にも成長の種を持っています。
だからこそ、うまくいったときだけでなく、失敗したときにも、「頑張ったね」「ここがよかったね」と声をかけてあげたい。
その積み重ねが、子どもたちの「またやってみよう」という気持ちにつながるのだと思います。
次にAくんがどんな挑戦をしてくれるのか、私もとても楽しみにしています。
その積み重ねでAくんがどんなふうに変わっていくのか。
とどちゃん、ちょっと楽しみにしています。
すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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