AIプログラミング講座の裏話。子どもたちに本当に伝えたかった「対話する力」

AI

「AIが何でも作ってくれる時代、子どもたちは何を学ぶべきなのか?」

そんな問いを胸に、4日間のAIプログラミング講座を開催しました。

表向きはゲームやクイズを作る楽しい講座。

でも、その裏では、子どもたちにどうしても伝えたい「大切な力」がありました。

「魔法の呪文」より、対話する力

AIに上手に指示を出す技術を、

「プロンプトエンジニアリング」

と呼ぶことがあります。

もちろん、伝え方は大切です。

でもAIはどんどん賢くなり、

決まった言葉やテクニックを覚えるより、

「こんなことをしたいんだけど、どう思う?」

「ここは変えないでね」

「ちょっと違うな。もう一回考えよう」

と、人と話すように相談することが大切になってきています。

今回も、

「してほしいこと」

だけではなく、

「してほしくないこと」

まで伝えてもらいました。

AIは本当に賢いので、こちらが曖昧にお願いすると、

「きっと、こうした方がいいだろう」

と、頼んでいないことまで加えてくれることがあります。

それが面白いこともあれば、

「あれー!そこは変えてほしくなかった!」

となることも(笑)。

そんな失敗も含めて、

丸投げするのではなく、

相手と相談しながらゴールへ近づいていく。

そんな感覚を体験してほしかったのです。

実は、小さな「仕事ごっこ」も

後半では、

AIがプログラムを作る「開発者」。

子どもたちは、どんなものを作るか考える「設計する側」。

そして私は、

「こんなものを作ってください」

とお願いする「お客様役」。

そんな立ち位置で進めました。

子どもたちはAIに相談しながら作り、

完成したら、ちゃんと動くかテストする。

依頼されたものになっているか確認する。

最後には「納品する」という話も少ししました。

「僕には分かるから大丈夫!」

ここで、さらに裏話です(笑)。

一人の子から、

「僕はこれで十分分かるから、これでいいんじゃない?」

という言葉が出ました。

そこで、

「でも、それを使うのは君じゃないかもしれないよ」

と話しました。

すると、

「いや、ゲームが好きな子なら絶対分かるから!」

なかなか折れません(笑)。

実はこの子、自分が興味を持ったことへの知識がかなり深いんです。

作った国旗クイズも、かなりの難易度。

昔の国旗まで普通に登場します。

本人は、

「楽しい!楽しい!」

と大喜び。

横で見ていた私は、

「いやいや、レベル感ちょっとバグってるぞ(笑)」

と思っていました。

「自分には分かる」と、

「使う人にも分かる」は違う。

そこを伝えたかったのですが、

最後まで、

「いや、分かる!」

でした(笑)。

私の伝える力も、まだまだですね。

同じ講座でも、二人は全然違う

そして、もう一人の子も面白かったんです。

始まる前は、

こちらの方が自分のやり方を貫くタイプかな?

と思っていました。

ところが、

「AIには少しずつお願いしよう」

「ここは変えないで、と伝えてみよう」

と話すと、

とても素直にその方法を取り入れてくれました。

最終日には、

「小刻みに教えていくことで、自分の思い通りのプログラムを作れた」

という言葉まで出てきました。

もう一人も、

「AIにはちゃんと相談しながら、自分のやりたいことを伝えないといけない」

と振り返ってくれました。

同じ4日間。

同じAI。

同じように伝えていても、

受け取り方も、試し方も、気づくところも全然違う。

だから、子どもって面白いんですよね。

AI時代だからこそ、大人ができること

自分で考えること。

相手に伝えること。

相談しながらものを作ること。

これらは、AI時代だからこそ、ますます大切になる力だと思います。

そして、これはAIの使い方を教えるだけでは身につかないのかもしれません。

子どもが自分でやってみる。

思い通りにならない。

もう一度考える。

相手に伝え直してみる。

そんな経験を、私たち大人がすぐに答えを出さずに見守ることも大切なのだと思います。

子どもたちにその力を育てるために、

私たち大人はどう関わればいいのか。

私自身も、これから子どもたちと一緒に考え続けていきたいと思っています。

テクニックは変わっても、対話する力は残る

もし最初から、

「AIとは対話が大切です」

「相手の立場で考えましょう」

と説明していたら、

きっと「ふーん」で終わっていたと思います。

でも、

実際にやってみる。

失敗する。

また相談する。

そんな経験をしたからこそ、

最後に子どもたち自身の言葉が出てきたのだと思います。

AIは、これからもっと賢くなるでしょう。

今覚えた使い方やテクニックが、

数年後には古くなっていることもあると思います。

でも、

AIとの対話を通じて、

子どもたちは、

「考える力」

「伝える力」

「相談する力」

を育てています。

その力は、

これからの未来を生きていくための、大切な財産になると思います。

テクニックは変わっても、対話する力は一生もの。

私も子どもたちと一緒に、

AIと向き合い、

試して、

失敗して、

また考えて、

学び続けていきたいと思います。

すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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