子どもたちが夢中になる姿を見るたびに、
「どうしてこんなに好きなことにのめり込めるんだろう?」
と感心することがあります。
でも、その好きの伸び方も、子どもによって全然違うんです。
それが、また面白いんですよね。
深く、どんどん掘っていくIくん
教室に通ってくれている5年生のIくんとKくん。
二人は同じくらいの時期に入会してくれた仲良しです。
時にはライバルになったり、
競技会ではチームを組んで一緒に挑戦したり。
お互いに刺激を受けながら成長してきました。
でも、二人の「好き」の育ち方はかなり違います。
Iくんは、気になることがあると目をキラキラさせながら、どんどん調べ始めます。
「これ、どうなるんだろう?」
そんな疑問を持った瞬間、
彼の中では新しい冒険が始まるんです。
以前、JavaScriptとp5.jsのプレレッスンをしたときのことです。
まだ教材に入る前だったので、
「まずは少し触ってみようか」
くらいのつもりでした。
そこでリファレンスマニュアルを教えると、
Iくんは自分でどんどん読み進め、
サンプルプログラムをコピーして試し、
うまく動けば、さらに自分なりに改造してみる。
必要な情報を自分で探して、
試して、
「こうなるんや」
と確かめて、
また工夫する。
その姿を見ていると、
「この子、現場で強いだろうなぁ」
と感心せずにはいられませんでした。
しかもIくんは、発表も得意です。
人前で話すことを楽しんでいて、
発表の中にちょっと笑いを入れて、周りを笑わせるのも好き。
深く考えるだけではなく、
それを人に伝えることまで楽しめる。
これもIくんの大きな力だなと思っています。
あっちもこっちも気になるKくん
一方のKくんは、
とにかくいろんなことに興味津々です。
もちろん、自分の課題にも集中しています。
でも、周りで誰かが面白そうなことをしていると気になる(笑)。
ちらっ。
また、ちらっ。
気がついたら他の子の後ろに立って、
じーっと見ていることもあります。
時には、
「それ、そうじゃないで」
なんて、お節介を焼き始めることも(笑)。
こういう姿だけを見ると、
「ちゃんと自分のことに集中しよう」
と言いたくなるかもしれません。
でもKくんは、
決して集中力がないわけではありません。
むしろ、ものすごく集中しています。
ただ、その集中力の矛先が、
あっちにも、こっちにも向いている。
本気で考えているときには、
頭から汗がタラッと流れてくることがあります。
それを見るたびに、
「今、ものすごい勢いで頭が回ってるんやろうな」
「脳みそ、めちゃくちゃカロリー使ってるな(笑)」
なんて思います。
しかも不思議なことに、
時間が迫ってくると、
「えっ、そこからそんな力出るの?」
というくらい、
一気に集中して仕上げることもあります。
子どもって、本当に面白いです。
「好き」の伸び方は、ひとつじゃない
Iくんは、一つの興味を深く、鋭く掘っていく。
Kくんは、いろんなところにアンテナを張って、
たくさんのものを吸収していく。
どちらが良い、悪いではありません。
深く掘っていくことで、
その子だけの尖った力になることもあるでしょう。
いろんなものに興味を持つことで、
一見バラバラに見えた経験が、
いつかどこかでつながることもあるでしょう。
そして、このタイプの違う二人が仲良しで、
時にはライバルになり、
時には同じチームで一緒に挑戦している。
そこもまた面白いんです。
お互いが自分にはないものを持っているからこそ、
刺激を受けて、高め合っているのかもしれません。
その子らしい「好き」を大切にしたい
子どもたちの「好き」の伸び方は、本当にさまざまです。
深く掘る子もいれば、
広く吸収する子もいる。
どちらも、その子らしい素晴らしい個性です。
そして、その違いは、
きっとそれぞれの未来を支える大切な力になっていくのだと思います。
私たち大人ができるのは、
同じ形に整えることではなく、
「この子は、どんなふうに伸びていくんだろう?」
と、その違いを楽しみながら見守ることではないでしょうか。
今すぐ何かの形にならなくてもいい。
いろんなことに興味を持って、
夢中になって、
自分からどんどん進んでいく。
その力はきっと、
これから先、
自分自身を磨き、伸ばしていく力になる。
IくんとKくんを見ていると、
二人がこれからどんなふうに成長していくのか、
本当に楽しみです。すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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