子どもが「先生、これでいい?」と聞いてくる。
そのたびに手を差し伸べたくなるけど、ある日その言葉がなくなるときが来るんです。
それは少し寂しくもありますが、何よりもうれしい瞬間でもあります。
「今日、絶好調でしたよ」
今日のKくんが、まさにそんな「自律」の兆しを見せてくれました。
Kくんはこれまで、自分でやることに少し自信がなく、
「これで合ってる?」
「ここはどうするの?」
と、一つひとつ確認しながら進めることが多い子でした。
テキストも、
「自分で読んだら間違うかもしれない」
「自分では読めない」
という気持ちが先に立って、なかなか自分から読もうとしないこともありました。
でも、今日はちょっと違いました。
ロボットの赤外線による自動検知に必要な数値を計測する課題。
前半は私も一緒に確認しながら進めましたが、後半は自分で計測して必要な数値をそろえることができました。
そして、
「ここ、自分で読んでみようか」
と声をかけると、自分でテキストを読み、理解しながらプログラミングを進めていく。
もちろん、まだサポートする場面はあります。
でも、その姿を見ながら、
「あれ? 結構、自分で走れるようになってきたな」
と感じたんです。
レッスン後、お母さまにも、
「今日は絶好調でしたよ!」
とお伝えしました。
とても喜んでくださっていました。
4〜5年生くらいで、グッと伸びる子がいる
子どもたちを長く見ていると、4〜5年生くらいの時期に、あるときグッと伸びる子がいます。
年齢とともに理解できることも増えて、
「これ、分かる」
「あれも分かる」
「これ、自分でできた」
という経験が少しずつ積み重なっていく。
すると、あるところから、
「もしかして、自分でできるかも」
という自信に変わります。
そこから、自分で読む。
自分で考える。
自分で試す。
そんな姿が少しずつ増えていきます。
今6年生のSくんにも、ちょうど同じくらいの時期にそんな変化がありました。
今では、とても自信を持って、自分でどんどん学習を進めています。
昨年、教室内の競技会で優勝したHくんにも、同じような時期がありました。
最初から何でも一人でできたわけではありません。
二人とも「自分でできた」を少しずつ積み重ねて、やがて自分で学び、自分で進めるようになっていきました。
「自律走行」が始まる
最初は、横について一緒に進みます。
「ここを読んでみよう」
「次はこれをやってみよう」
と声をかけたり、ヒントを出したり。
少しできるようになったら、ちょっと離れて見守る。
そして、あるときから、
自分で読む。
自分で考える。
自分で試す。
うまくいかなければ、自分で原因を探してみる。
私はこれを、
「自律走行に入った」
と思っています。
ロボットプログラミング教室らしい言い方かもしれませんね(笑)。
先生がいらなくなるのではなく、役割が変わる
自律走行に入ったからといって、先生が本当にいらなくなるわけではありません。
先生の役割が変わっていきます。
最初は横で一緒に走っていたのが、少しずつ離れて見守るようになる。
そして自分で走れるようになったら、今度は少し先に、
「こんなこともできるよ」
「次はこれに挑戦してみる?」
と、新しい扉を用意する。
教える人から、次の世界を見せる人へ。
そんなふうに、私たちの立ち位置も変わっていきます。
「先生、これでいい?」がなくなる日
先生を呼ぶ回数が減る。
手伝う時間が減る。
「これでいい?」と確認することも減っていく。
少し寂しいけれど、私はそれがとてもうれしい。
なぜなら、それは、
「自分で考えて、自分で進めるようになった」
ということだからです。
Kくんは、まだ自律走行を始めたばかり。
これからもサポートが必要な日はあるでしょう。
でも今日、確かにその入り口のようなものが見えました。
「自分で読めた」
「自分で分かった」
「自分でできた」
そんな小さな成功が積み重なって、
いつか、
「僕、自分でできるよ」
に変わっていく。
SくんやHくんがそうだったように、Kくんもこれからどんなふうに変わっていくのか。
今日見えた小さな兆しの、その先がとても楽しみです。
すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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