「100点すごい!」より大切なこと。子どもの心を支える褒め方の秘密

こどものいいところ発見

テストで100点を取ったとき、子どもにどんな言葉をかけていますか?

「すごいね!」

「よく頑張ったね!」

そんな言葉をかけることが多いかもしれません。

でも、もしかしたらその一言だけでは、まだ伝えきれていないものがあるかもしれません。

もちろん、

「100点すごいね!」

と褒めることが悪いわけではありません。

私も教室では、

難しいパズルが解けた。

ロボットが思い通りに動いた。

プログラムが完成した。

そんな「できた!」の瞬間には、子どもと一緒になって思いっきり喜びます。

私はずっと「褒める」ということを学び続けています。

その中で、私自身の褒め方も少しずつ進化していると感じています。

「自分ならできる」は、どうやって育つんだろう

昨日のブログでは、

「先生、これでいい?」

と何度も確認していた子が、少しずつ自分で読み、自分で考え、自分で進み始める。

そんな「自律して学ぶ」兆しについて書きました。

では、

「自分でやってみよう」

と思える自信は、どこから生まれてくるのでしょう。

もちろん、

「自分でできた!」

という経験は、とても大きいと思います。

そしてもう一つ。

周りの大人が、その子自身がまだ気づいていない頑張りや力を見つけて、言葉にして返してあげること。

それも、

「自分ならできる」

という自信につながっていくのではないでしょうか。

100点だけを褒めるのは、ちょっともったいない

例えば、テストで100点を取った子。

「100点すごいね!」

もちろん、うれしい褒め言葉です。

でも、その子の価値は、一回の「100点」という結果だけにあるわけではありません。

そこにたどり着くまでに、

毎日少しずつ復習していたかもしれない。

間違えた問題を何度もやり直していたかもしれない。

分からないことを、そのままにせず調べていたかもしれない。

だったら、

「毎日ちゃんと復習してたもんな。その積み重ねが100点につながったんやね」

と伝えることもできます。

さらに、

「分からない問題でも、自分で考え続ける力があるよね」

「分からないままにせず、ちゃんと理解しようとするところがいいよね」

と、その子が持っている力や、普段から大切にしている姿勢まで褒めることもできます。

同じ100点でも、

結果だけを見るのか。

その奥にある努力や習慣を見るのか。

さらに、その子が持っている力や大切にしていることまで見るのか。

それだけで、褒め言葉はもっと深く、温かいものになるように思います。

「できた!」の、その奥を見てみる

これは教室でも同じです。

難しいパズルが解けた。

ロボットが思い通りに動いた。

プログラムが完成した。

そんなとき、子どもがうれしそうに、

「できた!」

と言ったら、

「できたね!」
「よく頑張ったね!」

と、その場では一緒に喜びます。

でも、そのあと私は、

「なぜ、この子はこれができたんだろう?」

と考えることがあります。

例えば、空間認識力がとても高い子。

頭の中で形を動かしたり、いろいろな方向から物を捉えたりすることが得意です。

そういう子が難しいパズルを次々と解いていったとき、

「全部できたね!すごい!」

だけではなく、

「こういう形を考える力、本当に強いよね」

「空間を捉える力があるから、こういうパズルがどんどん得意になってるんやと思うよ」

と、その子の持っている力そのものを言葉にして伝えます。

保護者の方へのレッスンレポートでも、

「空間認識力がとても高いですね」

「得意なことが次の得意につながって、右肩上がりに伸びていますね」

とお伝えすることがあります。

「僕は、これが得意なんだ」

実際に、そうやって得意なところを見つけて、何度も言葉にして伝えてきた子がいます。

すると、少しずつ本人自身が、

「僕は、こういうことが得意なんだ」

と思えるようになってきました。

そこから表情も明るくなり、いろいろなことに自信を持って取り組むようになりました。

そして今では、周りの子に、

「ここは僕が得意だから、助けてあげるよ」

なんて言うこともあります。

最初は、

「パズルができた!」

という一つの出来事だったものが、

「僕には、こういう力がある」

という自信につながっていった。

褒めるって、その瞬間に気分を良くしてあげるだけではないんですよね。

その子がまだ自分では気づいていない力を、大人が見つけて言葉にして返してあげる。

私は、そこまで届く褒め方をしてあげたいと思っています。

うまくいかなかった日にも、その子の力はなくならない

結果だけではなく、その子の中にあるものを見ていると、

うまくいかなかった日にも、その子を認めることができます。

テストの点数が思ったほど良くなかった。

プログラムが完成しなかった。

パズルが最後まで解けなかった。

そんな日でも、

「今回は結果にはつながらなかったけど、ずっと考えてたの先生は見てたよ」

と言えます。

「最後まで考え続けられる力があるんだから、次はどうしたらいいか一緒に考えてみよう」

とも言えます。

結果だけを褒めていると、結果が出なかった日は褒めるものがなくなってしまいます。

でも、

努力してきたこと。

続けてきた習慣。

その子が持っている力。

その子が大切にしていること。

それらは、一回の失敗でなくなるものではありません。

「今回はうまくいかなかった」

と、

「あなたには力がない」

は、まったく別のことなんですよね。

「でも」で、せっかくの褒め言葉を消さない

もう一つ、私自身が意識していることがあります。

例えば、

「タイピング、速くなったね!でも、ミスが多いな」

という言葉。

最初はちゃんと褒めています。

でも、

「でも」

とついた瞬間、その後には否定的な言葉が続きます。

子どもの心に残るのは、

「ミスが多い」

の方かもしれません。

だったら、

「タイピング、速くなったね。次はもう少しミスを減らしていくと、もっと良くなるよね」

と伝える。

これなら、

今できていることをしっかり認めたうえで、

「次はここを伸ばしていこう」

と未来に向かうことができます。

同じことを伝えていても、

「できた。でも、ここがダメ」

なのか、

「できた。次はここまでできたら、もっといいね」

なのか。

受け取る印象は、ずいぶん違います。

前向きに、明るく褒めたいときには、できるだけ「でも」を使わない。

最後は、

「じゃあ、次もやってみよう」

と思える言葉で終わらせたいと思っています。

褒めるって、その子の中にあるものを見つけること

100点を取った。

パズルが解けた。

ロボットがうまく動いた。

もちろん、その「できた!」は一緒に思いっきり喜びたい。

でも私は、その少し奥まで見てあげたいと思っています。

「ずっと頑張ってたもんな」

「毎日続けてたもんな」

「こういうことを考える力、本当に強いよね」

「分からなくても諦めないところ、いいよね」

目の前に出てきた結果だけではなく、

その結果につながった、その子の頑張りや習慣、持っている力、大切にしていることまで見つけて、本人に返してあげる。

それが私の考える「褒める」なのかもしれません。

そんな言葉が少しずつ積み重なって、

「僕はこれが得意なんだ」

「私にはこんないいところがある」

「自分ならできる」

という自信になっていく。

そしていつか、その自信が、

「自分でやってみよう」

という一歩につながっていく。

今日もまた、

子どもたちの「できた!」の、その少し奥まで見つけて、

言葉にして返してあげたいと思います。

すまいる・キッズでは、プログラミングを通して、子どもたちの「できた」「考えた」「伝えられた」を大切にしています。
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