「3分割でください」から見えた、次のプログラミングの入口

バイブコーディング AI

いつもありがとうございます。
こどもプログラミング教室 すまいる・キッズのとどちゃんです。

前回の記事では、Fくんが「国旗をモチーフにしたボールのゲーム」と「にゃんこ大戦争のようなゲームの仕組み」を組み合わせて、自分だけの作品にしていったことを書きました。

今回は、その続きです。

Fくんの作品づくりで印象に残ったのは、アイデアだけではありませんでした。

AIへの頼み方も、自分で工夫していたのです。

何をどう直してほしいのかを伝える力

Fくんのゲームには、愉快なデザインのたくさんのキャラクターが登場していました。

国旗をモチーフにしたキャラクターたちが、横方向に進んでいく。
自分のHP、相手のHP、Moneyの表示がある。
キャラクターを出して、相手の城を倒す。
最後には「勝利!」と表示される。

短い時間の中で、かなりゲームらしい形になっていました。

プログラムに細かくいろんな機能が増えて面白くなるほど、プログラムのコードは長くなっていきます。今回は、キャラクターは画像を貼っていたわけではありません。
p5.jsの図形を組み合わせる形で、コードの中でキャラクターの見た目も作っていました。

そのため、キャラクターが増えれば増えるほど、ながく、ながーくなっていきます。

「3分割でお願いします」と言えたこと

今回使っていたのは、コーディング専用のAIではなく、チャット形式のAIです。
そのため、AIが出してくれたコードをコピーして、p5.jsに貼り付けて動かす必要がありました。

最初のうちは、「全文でください」とお願いすれば、コードを最初から最後まで出してもらえます。

そのまま全部選んで、コピーして、貼り替える。

子どもたちには、その方法はとても分かりやすいです。初めてならなおさらそうです。

なんども繰り返していると、AIから一部分だけ、「ここをこう直してください」という形で返ってくることもあります。
そうです、AIも人間と同じで面倒になってくるんです。

でも、長いコードの中から直す場所を探して、そこだけ差し替えるのは簡単ではありません。内容を理解できていないと、場所を間違えます。
それが新しいエラーの原因にもなります。
そうなると、初心者なのでもうぐちゃぐちゃ、「えいっ!」とリセットボタンを押したくなります。

そうなると、楽しいよりも苦痛が先にきます。
今回は、できるだけ全文でもらって、まるごと貼り替えるやり方を伝えていました。

ところが、Fくんの作品はキャラクターも仕組みも増えていき、コードがどんどん長くなっていきました。

全文でもらうだけでは、今度は長すぎて扱いにくくなってきます。
そのときFくんが、自分でAIにこうお願いしていました。

「3分割でください」

これは、とてもいい気づきでした。

全文でほしい。
でも、長すぎるから分けてほしい。その両方を分かったうえで、AIに伝えていたのです。

今ある道具で、最適を目指す

AIは便利です。

でも、いつもこちらが思った通りの形で返してくれるわけではありません。

コードが長くなれば、途中で切れることもあります。一部分だけの修正が返ってきて、どこを直せばいいのか分かりにくくなることもあります。

今回、Fくんはそこで止まりませんでした。

全文でもらう。
でも長すぎるなら、3分割でもらう。

自分が作業しやすい形で返してもらうように、頼み方を変えていました。

手で貼り付ける作業は残ります。

でも、どこを直せばいいのか分からないまま長いコードの中を探すよりも、ずっと進めやすくなります。Fくんは、そのことを作品づくりの中でつかんでいたように見えました。

「こいつ、頭いいやん」心でつぶやいていました。

AIとやり取りしながら、前に進める力

Fくんの「3分割でください」という言葉は、ただの操作ではありませんでした。

長くなったコードを、自分が扱いやすい形で返してもらうための工夫でした。

AIに丸投げするのではなく、出てきたものを見て、頼み方を変えながら前に進める。

Fくんの作品づくりには、これからのAI時代に必要になる力の入口が見えました。

すまいる・キッズでは、AIを使う楽しさだけでなく、AIとやり取りしながら、自分の考えを形にしていく力も大切にしていきたいと思っています。

本格的なプログラミングへの入口として

ここからさらに学んでいくと、AIへの頼み方も変わっていきます。

同じような処理をまとめてもらう。
キャラクターを増やしやすい形にしてもらう。
あとから直しやすいプログラムにしてもらう。

そういうお願いができるようになると、作品づくりはもっと進めやすくなります。

今回は、その本格的なプログラミングへ進む前の入口です。

Fくんの「3分割でください」は、その入口として、とてもいい工夫だったと思います。

6月にもAIプログラミング講座を開催します

今回と同じAIプログラミング講座を、6月にも2日間で開催します。

AIを使ったゲームづくりを体験してみたいお子さん、AIとの付き合い方を安心できる環境で学ばせたい保護者さんに向けた入口の講座です。

夏休みには、さらに深く取り組む4日間講座も予定しています。

6月講座にご興味のある方は、教室までお気軽にお問い合わせください。


とどちゃん(西尾茂和)の写真

その子の持つ得意を見つけ、磨き、伸ばす、安心して学べる教室

西尾茂和(とどちゃん)

こどもプログラミング教室 すまいる・キッズ 代表・メインインストラクター

  • 日本褒め言葉カード協会 藤井寺支部長
  • 褒め言葉トランプマスターインストラクター
  • IT業界20年以上

教室の方針 「いいところを見つけて、ほめて伸ばす」 小さな「できた!」を積み重ねて、自信と自立につなげます。

高校時代にプログラミングの面白さに出会い、大学卒業後はシステム開発やソフトウェア分野など、IT業界で20年以上の経験を重ねてきました。 技術スタッフとして顧客向けプレゼンテーションを年間100回以上担当し、「難しいことを、わかりやすく伝える力」を磨いてきました。

2012年にパソコン教室 スマイル・カフェを開業し、2015年にこどもプログラミング教室 すまいる・キッズをスタート。 こども向けプログラミング教育がまだ一般的でなかった頃から取り組み、これまでに累計約200名のお子さんの学びと成長に関わってきました。

子どものころのぼく自身は、とても繊細で、叱られている声を聞くだけでもドキドキしてしまうタイプでした。
だからこそ今は、安心できる関わりの中でこそ、人は力を発揮できると信じています。
教室では、褒める・認める・寄り添うことを大切にしながら、子どもたちが 「できた!」「もっとやりたい!」を重ねられる場づくりを続けています。

※「うちの子に合うかな?」「自信があまりないけど大丈夫かな?」という方も大歓迎です。 まずは体験で、教室の雰囲気を見に来てください。

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