教室日誌|2026年6月27日
こんにちは、こどもプログラミング教室 すまいる・キッズのとどちゃんです。
たくさんのお子さんを見ていると、ある時ふっと、
「この子は将来、こんなふうに社会で活躍しているのかな」
と、その姿が浮かぶことがあります。
以前、ぼくは「のんびりマイペースのかれ」という記事を書いたことがあります。
そのころのかれは、教室でも自分のペースを大切にしながら、ゆっくり進んでいく子でした。
集中が続かないこともあるし、すぐに結果が見えるタイプでもない。
でも今になって思うのです。
かれは、何かのきっかけで一皮むけたとき、一気に自信をつける子なんじゃないかと。
のんびりの中にあった、光るもの
かれは、たしかにのんびりマイペースに見えました。
けれど、ときどき「おっ」と思うような、本質をついた言葉をふっと口にすることがありました。
そのひと言が妙に鋭くて、キラッと光るんです。
そんな場面を見るたびに、この子はただのんびりしているだけじゃないな、と思っていました。
むしろ、そのマイペースさの中にこそ、かれらしい感性や発想が育っていたのかもしれません。
そして今、当時のことをあらためて思い出してみると、かれはただのんびりしていたのではなく、実は失敗したくないという思いが強かったのかもしれない、と感じるんです。
今思えば、もっと心の不安に寄り添ってあげればよかったかな、とも思います。
慎重だったのかもしれない。
うまくいかないことに、少し怖さがあったのかもしれない。
だからこそ、すぐに動き出すよりも、まず様子を見たり、自分の中で確かめたりする時間が必要だったのかなと思います。
挑戦できる場面も、ちゃんとあった
でも一方で、かれは何にでも挑戦できなかったわけではありませんでした。
自分の得意なことだったり、すぐに結果が出なくても安心して取り組めることだったり、そういう場面では、ちゃんと自分から入っていけるところもあったように思います。
そこを見ていると、やっぱり子どもにとって大事なのは、ただ「頑張れ」と背中を押されることではなくて、「やってみても大丈夫」と感じられることなんだなと思うのです。
少しやってみる。
うまくいかないこともある。
でもまたやってみる。
その積み重ねが、少しずつ自信になっていく。
そうして失敗も経験しながら、「やってみても大丈夫なんだ」と感じられるようになったときに、かれはきっと一皮むけるんじゃないかな。
そんなふうに思っていました。
兄弟だから見えていたこと
そして、かれには双子の兄弟がいました。
のんびりマイペースなかれは、どこか自由でした。
自分の感覚で動いて、自分のペースで進んでいく。
その姿を見ながら、もう一人のかれは、少しやきもきしているようにも見えました。
でもそれは、ただ困っているというより、
「ちゃんと進めるかな」
「大丈夫かな」
と、横で気にかけているような感じでもありました。
そんな二人の様子を見ていると、自由な発想で前に進む人と、その横で支えながら現実を整える人。
そんな役割の違う二人が、将来とてもいいチームになるんじゃないかなと思えたんです。
のんびりマイペースに見えるけれど、ときどき本質をついた言葉を出すかれ。
そんな姿を見ていると、将来、思いがけないアイデアを出したり、新しいことを考えたりする人になるのかもしれないな、という感じもしていました。
今は別々でも、いつかまた
もちろん、大人になるまでにはいろんなことがあると思います。
双子の兄弟とはいえ、離れる時期もあるでしょうし、それぞれ別のことに興味を持つこともあるでしょう。
でも、それでもなお、いつかどこかでまた二人の力が重なったら、とてもおもしろい未来が生まれそうな気がします。
兄弟だからこそ分かる空気や、言葉にしなくても伝わる呼吸が、この二人にはあるように感じていたからです。
社長と、それを支える専務。
そんなふうに役割が自然に分かれて、すごくいいチームになる。
そんな未来を、ぼくは勝手に思い描いてしまいます。
卒業しても、気になる子はいる
この兄弟は、もう教室を卒業しています。
でも、卒業したから終わりではないんですよね。
ふとしたときに思い出す子、「今ごろどうしてるかな」と気になる子がいます。
この二人も、ぼくにとってそんな存在です。
今、どんなふうに成長しているのかな。
どんなことに夢中になっているのかな。
あのころの空気を残したまま、それぞれの道を歩いているのかな。
そんなことを、ときどき思い出します。
そして、あのころ少し慎重だったかれが、いつか「やってみよう」と軽やかに一歩を出せるようになっていたらいいな、とも思います。
そうやって自分の殻を少しずつ破っていく中で、きっとまた大きく変わっていくのだろうな、と感じるのです。
また会えたらうれしい
うちの教室では、一度離れた子や卒業した子が、また戻ってきてくれることも少なくありません。
だからこの兄弟にも、いつかまた帰ってきてくれたらうれしいなと思っています。
教室に通う形でなくてもいいんです。
少し大きくなった姿を見せてくれるだけでもうれしい。
その成長した姿を見ながら、「やっぱりね」と思えたら、ぼくはきっと胸が熱くなると思います。
子どもの中には、そのときにはまだ見えていない未来の種がある。
のんびりマイペースに見えたかれの中にも、ぼくはそんな光を感じていました。
またいつか、二人に会える日を楽しみにしています。

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