共感の「ほんまやなぁ」──言葉に宿る、心のぬくもり
昨日あたりから、大阪にも本格的な寒さがやってきましたね。
寒い夜、外から帰ってきて、思わず口をついて出る「今日は寒かったねぇ」のひと言。
そんなとき、家族から
「そうだよね! 今日は寒かったね〜!」
と返ってくると、それだけで心がホッとあたたまります。
たいしたことじゃないと感じるかもしれません。
でも、この“流れるような会話”こそ、実はとても大切なんです。
「共感」は心の栄養
たとえば、
「今日は寒かったねぇ」の一言に
こんな返し方はどうでしょう?
- 「札幌よりマシやで」(バッサリ)
- 「今日は10度あったやん、去年は氷点下やったで」( くだくだと解説)
- 「そんなことないよ」(バッサリ否定)
- 「はよ手洗いうがいしといで」(無関心)
- ……あるいは、無言でスルーしてしまう。
もちろん悪気はない。
でも、そんなときに人が本当に欲しいのは
ちょっとした共感だったりするんです。
この何気ない会話の後の、本当に話したいことがあっても、話しにくいですよね。
だからこそ、たとえ自分はそう思っていなくても、まずは「そうだよね」と相づちを打ってあげること。
それが、心を近づける第一歩になります。
関西弁なら「ほんまやなぁ」
この「そうだよね」のあたたかさを、関西弁で言うなら──
「ほんまやなぁ」
が、まさにその役割を果たしてくれます。
この言葉は、ただの相づちではありません。
相手の気持ちに寄り添い、心をそっとなでる“共感のことば”なのです。
子どもにかけてあげたい「ほんまやなぁ」
たとえば、学校から帰ってきた子どもが、ポツリと言います。
「今日はな、友だちにちょっとだけイヤなこと言われてん…」
そんなとき、あなたならどう返しますか?
「うん、うん、ほんまやな。そりゃそう思うよなぁ」
このたったひと言で、子どもの表情がふっとゆるみます。
「わかってもらえた」と感じるその安心が、心をほどいてくれるんですね。
大げさじゃない。でも、ちゃんと届く
「ほんまやなぁ」は、大げさなリアクションではありません。
でも、一緒に感じてくれてるという気持ちがこもっているから、まっすぐ響きます。
日々の暮らしの中、家族のちょっとした会話にも
「ほんまやなぁ」や「ほんまやねぇ」、
あるいは「ね!」だけでもいいんです。
共感のぬくもりを、言葉にのせて届けてあげてください。
最後に:今日も「ほんまやなぁ」を届けてみませんか?
子どもたちは、毎日たくさんの思いを抱えて過ごしています。
楽しかったことも、ちょっとしんどかったことも、
どれもが、心の中で大切な“今”として息づいています。
その全部に、「ほんまやなぁ」とやさしく返してあげることで、
子どもたちは「ちゃんと見てもらえてる」「わかってもらえてる」と感じられるのです。
あなたの声で、今日も誰かの心に
あたたかい魔法を届けてみてくださいね。
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