「黄金の集中タイム」を演出するコミュニケーション
こんにちは、こどもプログラミング教室 すまいる・キッズのとどちゃんです。(西尾)
今日は、集中するとすごく力を発揮するものの、自分の「マイルール」にこだわりが強く、思い通りにいかないとやる気を失ってしまうお子さんについてお話しします。そんなお子さんとのコミュニケーションのルール作りについて、私が教室で実践していることをご紹介します。
集中した時に力を発揮する子の特徴と課題
教室で出会う子どもたちの中には、瞬間的な集中力が非常に高く、一度取り組み始めると驚くほどの力を発揮するお子さんがいます。しかし、一度興味がほかのことに移ると、「黄金の集中タイム」は終わり、心も体もふらふらと旅立ってしまうことがあります。
こうした子どもたちが集中できなくなる原因の一つは、自分が「こうだ!」と信じていることや、「こうしよう」と決めていることが守られなかったときに感情がかき乱されてしまうことです。
指導者のわたしの立場からすると、子どもの「こうしようと決めた」という約束は事実は、
何か月も前に決めた内容であることもありますが、子どもにとっては大切なマイルールです。
これは大人でも同じで、家庭や職場の上司部下の間でも
「約束が守られなかったり、期待通りにならなかったりすると、精神的に落胆したり、『なんで!』と感じる」ことがありますよね。
子どもたちの場合も同じなんだろうなぁとおもいます。
そこには、忙しいから仕方がないという忖度をしてくれない子からは、
「なんで!」という形で感情として外に出て、ふらふらしたり、歌い始めたり、他の子の言動に突っ込んだりする行動につながることがあるのだと思います。
最初に約束をすることの大切さ
こういったお子さんたちと、どうコミュニケーションを取り、集中の「黄金タイム」に入ってもらうか。私も多くのことを試し、たくさん考えてきました。
その中で気づいたのが、「最初にしっかりと約束をしておく」ということです。
この約束は、一方的に押し付けるのではなく、本人と話し合って合意を取ることがポイントです。
「今日はこんな風にしようね」とお互いに納得できる形で約束をすることで、子どもたちはその約束を大事にし、集中して自分の力を発揮する姿を見せてくれるようになります。また、ルールに不備があって対応を変えるときも、必ずお互いの納得を得ることが大切です。
具体的な方法
子どもたちの性格やこだわり、持続時間、体調はそれぞれ異なります。そのため、対応方法も一人ひとりで変えています。それぞれの子どもに合った個別のルールを作り、一緒に実践していきます。
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キッチンタイマーを使った休憩:ある子には、集中が途切れたときに自分で時間を決めて休憩できるよう、キッチンタイマーを渡しています。
ほかの子に迷惑をかけない範囲で自由に休憩し、ブロックで創作活動をすることも可能です。こんな約束をしておきます。レッスンの最初にそのことについて話します。
「今日はタイマーいる?」最近はその一言だけです。
眠くて集中できない子にも使えます。たとえば、「10分タイマーをかけて、その間に少し休んでみよう」と伝えることで、子ども自身がリフレッシュできるようにサポートします。特に、夜遅くまでゲームをしている子には効果的です。
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30分集中→休憩の約束:また、「最初の30分、しっかり集中したら少し休憩時間をあげるから、そこまで頑張ってみよう」という約束も効果的です。こうすることで、子どもたちの自主性を尊重しながら、休憩と集中のバランスを取る方法を支援します。
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安心感を与える:集中できないことに共感し、「そういうときもあるよね」と声をかけてあげることで、子どもとの間に信頼を築き、安心感を持たせることも大切です。
- こだわりのある子には、その「こだわりポイント」をくすぐるような言動をしっかり拾って「褒める」
まとめ
子どもたちの個性や特性を理解し、最初にしっかりと約束をすることで、信頼関係を築き、気持ちよく目標に向かって進んでもらうことができます。学術的な研究がこの方法を支持しているかどうかはわかりませんが、少なくとも私の経験では、子どもたちに合わせた関わり方をすることで彼らの成長をサポートし、安心できる環境を整えることで体感的にうまくいっている感じがします。この「感じ」を大切にします。
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