「できる!」が自信になる瞬間
〜Eちゃんの成長から学ぶ、子どもの輝かせ方〜
「できることを伸ばすと、人は輝く」
人は「自分にはこれができる」と感じたときに、自信が芽生え、挑戦する意欲が湧いてきます。
反対に、「どうせ自分はできない」と思い込んでしまうと、チャレンジする前にあきらめてしまうこともあります。
子どもたちにとって、最初から“完璧にできる”なんてことはありません。
だからこそ、私たち大人がその子の中にある「小さなできた!」を見つけて、しっかり言葉で伝えてあげることが大切です。
小さな「できる」の積み重ねが、大きな自信に
最近、めきめきと自信をつけてきているEちゃん。
その姿から、改めて“できることに光を当てる大切さ”を教えてもらいました。
最初は本当に些細なことの積み重ねでした。
「それ、自分で考えられたね」「やってみたんだね、すごいね」
そんな声かけを続けていくうちに、Eちゃんの中で何かが少しずつ動き始めました。
少し前までは、自分の思いを伝えるのが難しかったEちゃんが、
今では「やりたいこと」や「こうしてほしい」「これは助けて」と、自分の言葉でしっかり発信できるようになりました。
みんなの前での発表も、堂々と自分のことばで話せるようになり、「私はこれが得意なんだ」という意識が育ってきたことで、カリキュラムにも積極的に取り組むようになったんです。
今日も、振替であまり面識のないメンバーに囲まれていたのに、
Eちゃんは落ち着いていて、とても堂々としていました。
以前のEちゃんだったら、きっと緊張して固まってしまっていたかもしれません。
でも今のEちゃんには、「私はできることを積み上げてきた」という確かな手応えがあるのです。
声かけひとつで、子どもは変わる
たとえば、同じ課題に取り組むときでも、どんな言葉をかけるかで、子どもの受け取り方はまったく変わってきます。
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【能力を育てる声かけ】
「ここの説明、とってもわかりやすかったよ。次は図を入れてみたら、もっと伝わるかも!」
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【能力をつぶす声かけ】
「なんでこんなこともできないの?」
「ここが良かったよ」と伝えることで、「できた!」という実感が芽生え、
その小さな喜びが、また次の挑戦へとつながっていきます。
自信は、行動だけでなく“自分への見方”を変える
Eちゃんの変化を見ていて、改めて気づいたことがあります。
それは、「小さな行動の積み重ね」が、やがて「私はできる」という自己認識に変わっていくということ。
つまり、「自分には能力がある」と自分自身で認められるようになると、
それまで怖かったことや避けていたことにも、自然とチャレンジできるようになるんですね。
行動の変化だけでなく、“自分を見る目”が変わる――
それが、本当の意味での「自信」なんだと思います。
まとめ:子どもは“できる”を足場に未来へ登っていく
子どもたちは、もともと「可能性のかたまり」です。
でも、それに気づけるかどうかは、自分の中の“できる”をどれだけ感じられるかにかかっています。
私たち大人が、その「できる」を見つけて、言葉にして伝えてあげる。
それを繰り返すうちに、子どもは「自分って、意外とすごいかも」と思い始め、
やがて自分の未来に、自信を持って歩き出せるようになるのです。
Eちゃんのように、子どもたちが「私はできる!」と自分を信じられるようになる瞬間に立ち会えること――
それが、何よりの喜びです。
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