たくさんのゴールを用意する
みなさん、こんにちは!
今日は、たくさんのゴールを用意することについてお話しします。
ゴールを持つことはとても大切ですよね。
当教室でも、小学校高学年から中高生向けのレッスンでは、レッスンの最初にゴール設定をしてもらっています。
今日の内容を理解し、ゴールを言語化することで自分のやることも明確になるので… 、そう書くとすごく高尚にとらえられるかもしれませんが、ゴール設定に書かれた内容はかなり曖昧でもOKにしています。「がんばる!」「終わらせる」「集中する」「楽しむ」こんな目標も多いのですが、それでもOKです。ゴール設定を自分で言葉にすることが大切でレッスンの最後に振り返れればOKと思っています。
サッカーの試合でも100m走でも、ゴールがなければどこにボールを蹴るべきか、どっちに向いて走ればいいのか分かりません。とりあえずゴールを決めて走り出すことを習慣にしてほしいと思っているからです。
勉強やプロジェクトでも、最初に目指すべきゴールを持つことがとても大切です。ゴールを持つことで、行動が明確になり、やる気が湧き、進捗を確認しやすくなり、達成したときの喜びも得られます。
でも、今日はゴールを設定することの注意点についてもお話ししたいと思います。
例えば、学校の授業や私たちの教室での活動でも、ゴールとともに時間の制約がある場合があります。私たちが使っている教材でも、時間内に達成すべきゴールがある程度決まっていますが、ロボットの制作やプログラミングでも初めて挑戦する内容のことも多くあるので、設計図を読み間違って手戻りすることも往々にしてあります。
教材屋さんが想定した「仮想生徒の○○さん」に設定した完成に到達しなかったからって「できなかった! 私はダメなんだ」とマイナスに考えてしまうお子さんもいます。
ここで失敗したから次は間違えないようにしよう、と前向きに考えて発表できれば何も問題ありません、心の底から言葉にできている子は自立して学び伸びる子ですよね
こんなうまくいかないときに、マイナスに考えてしまうお子さんには、ゴールを設定することが注意点になります。
できなかったことに対して自分を責めてしまうと、自信を失い、次のチャレンジへの意欲がなくなってしまうかもしれません。
なので低学年ではゴール設定はしませんし、高学年以上でもあいまいなゴール設定も”あり”にしています。
だからこそ、私たちは子どもたちがゴールに向かう過程での「がんばり」や、「間違うことでの成長」にスポットを当て、認め、褒めることを大切にしています。
本人にも、ゴールに達しなくても、そのプロセスで学んだことや感じたことを大切にしてほしいと思います。
さまざまな年齢や「得意なこと」、「そうでないこと」はお子さんによってバラバラです。小さなゴールをたくさん用意し、能力や体調に合わせてフレキシブルに「できたこと」をほめることができるように工夫をしています。
これにより、どんな子でも「ゴールを達成した!」という成功体験を得ることができるように、次のゴールを前向きに目指せる声かけを大切にしています。
「完成させなければならない」とまじめに取り組む子の中には、完成しなかったときに大きな落胆を感じてしまう子もいます。
そんな時、私は「よく頑張ったね」「よく集中してたよ」「今日の努力は必ず役に立つから、今日はこれでいいんだよ」といつも以上に言葉を多く声をかけるようにしています。保護者さんにもそれを伝えるようにしています。
完成させることよりも、その過程での努力や失敗に向き合うことが成長になり、価値があるからです。
小さなゴールをたくさん用意してたくさん褒める機会を作ること、そしてもしゴールに達せなくても、「なぜできなかったんだろう?」と前向きに考え、それを次の挑戦に活かせるように導くことを、失敗は次の成功のためのステップと感じてもらえるように日々子どもたちと接しています。
ゴールを設定することの大切さとその注意点についてのお話でした。
さあ、みんなで一緒に目標を立てて、一歩ずつ前に進んでいきましょう!
最後まで読んでくださっててありがとうございます。
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