教室日誌|見る面を変えて、いいところに注目する。
こんにちは。
こどもプログラミング教室 すまいる・キッズのとどちゃんです。
保護者の方から、ときどきこんなお話をうかがいます。
「うちの子、落ち着きがなくて……」
「学校の勉強には、なかなか気持ちが向かないみたいで」
そんなご相談です。
でも、子どもって、もともとじっとしているのが得意な生き物ではないのかもしれませんね。
教室に来るお子さんを見ていても、じっとできない子は、実はとても好奇心旺盛です。
見たがり、聞きたがり、知りたがり。
まわりのことに興味があって、気になるものがたくさんあるんです。
たしかに、じっと座っているのが苦手だったり、
気になることがあると、すぐそちらに意識が向いたりすると、
おうちでも学校でも心配になることはありますよね。
でも、教室で子どもたちを見ていると、
その中にまた違う風景が見えてくることがあります。
教室で見えてくる、その子なりの集中のしかた
たとえば、30分くらいたつと、自分からいったん休憩して、
教室の中のいろんなものを見たり、触ったりして、
気が向いたらまた戻ってくる子がいます。
また別の子は、最初に
「今日はここまでがんばろう。そこまでできたら、あとは自由に時間を使っていいよ」
と約束してレッスンを始めると、気持ちが落ち着いて、集中力がぐっと増します。
うまくできると、そこからさらに集中して、
どんどん加速していって、こちらが思っていた以上の速さでその日の目標まで進んでいくこともあります。
そして、自分で決めた今日の目標をちゃんと果たして、
そのあとは最初に決めたごほうびタイムを、心ゆくまで楽しんでいます。
こういう姿を見ていると、
「落ち着きがない」のではなく、
その子なりのリズムや集中のしかたがあるのだなあと感じます。
無理に止めるより、うまく力を向ける
ぼくが大事にしたいのは、
その子の力をうまく別の方向に向けてあげることです。
「動いちゃだめ」
「ちゃんとして」
「落ち着いて」
そんな言葉を何度も言われてきた子にとっては、
もうそれが、うるさい雑音のように感じられていることもあると思います。
そして、そう言われる場面が多い子ほど、
「ぼくはだめなんかな」
「わたしはちゃんとできないんかな」
と、自分のことをそんなふうに思いやすくなることがあります。
でも、ロボットやプログラミングの中で、
「それ、いいやん」
「その考え方、おもしろいね」
「もう1回やってみようか」
と声をかけながら進めていくと、
少しずつ表情が変わっていくんです。
落ち着かせることが先ではなく、
まず、その子の「やりたい」や「面白い」を見つけること。
そこから変わっていく子もたくさんいます。
その子に合う学び方がある
学校の勉強のように、
じっと座って、順番に聞いて、同じように進める形が合う子もいます。
でも、それとは別に、
・手を動かしながら覚えるほうがいい子
・おしゃべりしたり、鼻歌を歌ったりしながらのほうが集中できる子
・他の子のやっていることを、ときどき見学しながらのほうが力を発揮できる子
・気分が乗るときと、そうでないときのふり幅が大きい子
・興味があることだと、火花が出そうなくらいの集中力を発揮する子
もいます。
どちらが良い悪いではなく、
その子に合う学び方があるということなんだと思います。
教室では、そういう違いをとても大切にしています。
見方を変えると、良さが見えてくる
落ち着きがない。
そわそわしている。
ふわふわしている。
そんな言動や行動も、視点を変えて、良い面にフォーカスしてみると、
見えてくるものが変わってきます。
たとえば、
・好奇心がある
・行動力がある
・いろんなことを試したくなる気持ちがある
・自分が集中できる時間を、よく知っている
そんなふうにも見えてきます。
こうした見方の変え方は、心理学でいう「リフレーミング」に近い考え方です。
一般的には問題に見えやすい行動の中にも、別の面から見ると、その子の良さが隠れていることがあります。
その良さを意識して見るようになると、
今まで気になっていた言動への注意も、少しずつ減っていきます。
注意されることが多い
= 否定される機会が増える
良いところを見てもらえる
= 承認される機会が増える
この流れが変わってくると、
子どもとの距離もぐっと近づいていきますよね。
短所に見えることも、場所が変わると強みになる
子どもたちは、本当に一人ひとり違います。
学校では見えにくい力。
テストではわかりにくい良さ。
静かにしているだけでは伝わらない才能。
そういうものが、
ロボットやプログラミングの時間の中で見えてくることがあります。
短所に見えることも、
場所が変わると強みに変わる。
ぼくは、その場面をたくさん見てきました。
だからこそ、
「この子、落ち着きがないから……」
で終わらせずに、
「この子は、どんな場面で力を出せるかな」
「何に出会ったら、目が輝くかな」
そんなふうに見ていきたいと思っています。
その子の中にある“伸びる芽”を大切にしたい
保護者の方が感じておられる心配の中には、
大切な気づきがたくさんあると思います。
でも、その心配の中に、
その子の可能性まで一緒に閉じ込めないでほしいなとも思います。
落ち着きがないように見える子にも、
ちゃんとその子なりの良さがあります。
そして、その良さは、
合う環境や関わり方に出会うことで、
少しずつ見えやすくなっていきます。
教室では、
そんな子どもたちの中にある
まだ名前のついていない才能を見つけて、
褒めながら伸ばしていきたいと思っています。
もし今、
「学校の勉強とは別の力がある気がする」
「でも、どう伸ばしてあげたらいいかわからない」
そんなふうに感じておられるなら、
一度、体験に来ていただけたらうれしいです。
その子の中にある“伸びる芽”を、
一緒に見つけていけたらと思います。

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