教室日誌|保護者様への回答と、その後に私が考えたこと。
こんにちは。
こどもプログラミング教室 すまいる・キッズのとどちゃん(西尾)です。
いつもありがとうございます。今日もブログを開いていただいて感謝・感謝・感謝!そして「とどちゃん感激!」です。
先日の土曜日、当教室に通ってくださっているお母様から、こんな質問をいただきました。
「ゲームをやることで、具体的にどんな良い効果があるんでしょうか?」
その時、お子さんはレッスンが終わった後の15分タイムの真っ最中。
パソコンでRoblox(ロブロックス)の人気脱出ゲーム「バリーの刑務所」に夢中でした。
このお母様からの質問は、「ゲームばかりして困る」というお悩みではなく、
「この夢中になっている時間に、どんな意味があるんだろう?」という前向きな好奇心。
お子さんのことをよく見ておられるお母様ならではの、素敵な問いかけだなと感じました。
あの時、その場で私がお母様にお伝えしたこと。
そして、その後の帰り道に「あぁ、あそこにはこんな意味もあったな」と考えを深めたこと。
歩いていると、いろいろと思考がまわりますよね。
今日はそれをすこし整理して書いてみますね。よかったら読んでください。ありがとうございます。
あの時、教室で私がお伝えしたこと
お子さんの指先の動きと画面を見ながら、まずパッとお伝えしたのはこの2点でした。
1.「左右の手」が別々に、精密に動くすごさ
今のゲームは、私たちが子どもの頃に遊んでいた「右か左か」だけの世界とは全く違います。
右手でマウスを細かく動かして視点を変えながら、左手の指先で複数のキーを叩き分けて移動し、タイミング良くジャンプする。それぞれの指先が違う動きをする、結構、複雑なアクションですよね。
慣れるまでは、神経を研ぎ澄ませ、脳をフル回転させないとうまくいきません。
この動き、実はとどちゃんは本当に苦手です(笑)。そもそも子供の頃はあまりゲームをしない子でしたが…
不器用さんのとどちゃんは、「動きながらタイミング良くジャンプ」という動きができずに何回も失敗してしまいます。これって、非常に高度なトレーニングになっていると思うんです。
「少し手先が不器用かな?」と感じるお子さんほど、この「夢中での繰り返し」が、何よりの機能訓練になっているんですよ、とお話ししました。
2.大人には真似できない「3D感覚」
実は私、お子さんたちと一緒に遊ぶために、マインクラフトやRobloxの世界に入って没頭することがあります。
ただ、画面をじっと見ていると、1時間もしないうちに酔ってしまうんです(苦笑)。
ある保護者様も、お子さんの作ったマイクラのジェットコースターを見ていたときの話として、「酔うんです!」と仰っていましたね。
大人が酔うのは、脳が完成されているからこそ、画面の激しい動きに予測が追いつかないからだと言われています。
でも、お子さんたちはあの立体の世界を、まるで自分の手足のように自在に駆け回ります。これは、大人には真似できない鋭い「3D空間把握能力」や「動体視力」を養っている証拠。デジタル時代を生きる彼らにとって、これは一つの強力な「武器」になる感覚なんです。
その後、私がひとりで思考を深めたこと
教室での仕事が終わり、帰り道。私はその時の会話を思い出しながら、
さらにこんなことを考えていました。(歩きながらだとし思考が回りますよね)
ふと思い出した「10,000時間の法則」
会話の中で、ゲームに費やす時間の長さを考えたときの「費用対効果はどうなの?」というお話もしました。
それについて考えていると、
ビジネスの世界でよく言われる「10,000時間の法則」という言葉を思い出しました。
何かの分野で超一流になるには、1万時間の積み重ねが必要だという説です。
野球やサッカーに没頭しているお子さんも、結局それくらい、
あるいはそれに近い時間を費やしているのではないかな、と思うのです。
今はe-sportsの世界や、ゲームクリエイターという職業が確立されている時代。
あの子が今、寝食を忘れるほど夢中になっているその時間は、もしかすると「未来のプロフェッショナル」への、かけがえのない修行期間なのかもしれません。
「遊び」から「学び」への橋渡し
そして何より、ゲームの世界で「うわ、これすごい!」「どうやって動いてるんだろう?」と心を動かした経験は、そのまま「自分でも創ってみたい」という創造意欲に繋がります。
「ゲームを止めさせる」のではなく、その膨大なインプットを、どうやってプログラミングという「アウトプット」に変えていくか。
お母様が最後に仰ってくれた「勉強になりました」という言葉。
その共感の輪を大切にしながら、これからもお子さんたちの「夢中」の正体を見極め、それを確かな自信に変えていけるよう、そっと背中を支えていきたい。
そんな風に考えながら、今日も子どもたちの未来をつくるために楽しい時間を過ごします。
私にとっての今の「10,000時間」です。
そう強く思いました。
💡 とどちゃん先生の「補足コーナー」
記事の中で触れたお話について、主に私の主観的なところ、そしてお子さんを見て感じたことをそのまま伝えました。
でも、改めて科学的なエビデンスも必要ですよね。自分へのメモも兼ねて、ここに添えておきますね。
細かい運動制御(ファイン・モーター・スキル)
トロント大学の研究等で、アクションゲームの操作は手先の器用さを向上させることが示唆されています。
空間認識能力の向上
3D環境でのナビゲーションは、脳の「海馬」を活性化させ、空間記憶力を高めるという研究があります(カリフォルニア大学等)。
感覚矛盾説(なぜ大人は酔うのか)
脳の予測と実際の視覚情報のズレによって起こります。子どもが酔わないのは、未知の情報に即座に適応できる「脳の柔軟性」が高い証拠です。
そんな、子どもの特性や成長や発達の心理学を学びたくて通信制ですが、大学の3年生の過程に入学しました。
人生100年時代、まだまだ勉強ですね。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。感謝いたします。

コメント